古くなったPCでも快適に使用できる軽量の「Linux」アプリ6選 - (page 2)
Jack Wallen (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部
2025-05-09 07:00
Nanoは、筆者のお気に入りのLinux向けテキストエディターである。とても使いやすいからだ。キーボードショートカット(「Ctrl」+「x」で保存など)を覚えれば、すぐに使いこなせるようになる。最近のLinuxでは、ターミナルウィンドウを使う必要はないが、システムリソースをほとんど使わずに作業したいのなら、ターミナルウィンドウを使うのが効果的だ。
Nanoはコマンドラインから実行されるが、コマンドラインツールではなく、最小限の機能を持つテキストエディターとみなすべきだ。Nanoを開くと、テキストファイルの作成と編集、設定ファイルの編集ができるほか、標準の検索機能を使って、ファイル内の単語や文字列の検索も可能だ。筆者はNanoを毎日使っている。
Nanoは、全てのLinuxディストリビューションで、標準リポジトリーから(無料で)インストールできる。
5. 「Trojitá」
Trojitáはメールクライアントだが、今日の多くのユーザーから見ると、必要最低限の機能しか備えていないように思えるかもしれない。とはいえ、メールの作成や送信、受信、閲覧といった基本的な機能は全て搭載されている。Trojitáが目指しているのは、ユーザーの作業速度を低下させることなく、必要な機能だけを提供するメールクライアントだ。
Trojitáは、ネットワーク帯域幅を節約したり、メモリー使用量を抑制したりするのが得意だ。システムのCPUの消費量も少ない。こうしたリソース効率の高さに加え、検索、フラグ付与、優先順位付け、添付ファイルの管理、POP3/IMAP/SMTPのサポート、暗号化、メールサーバー認証、テーマやカラースキームの設定といった多様な機能も備えている。
システムに負担をかけない簡素なメールアプリを探しているのなら、Trojitáが最適である。Trojitáの唯一の欠点は、開発元がインストール可能なバイナリーを提供しなくなったことだ。つまり、ユーザーはソースからインストールする必要がある。
6. 「Synaptic」
Linuxのアプリストアの中には、動作がやや遅いものもあるが、低速なシステムで快適に使えるGUIアプリストアとしてSynapticがお薦めだ。Synapticは使いやすく、CPUとRAMの負荷が非常に低い。
Synapticは、ほかのアプリストアにあるような付加機能(SnapやFlatpakのサポートなど)を全て備えているわけではないが、アプリストアとして十分な機能を提供する。完全削除(パージ)、バージョンのロック、壊れたパッケージを修復するオプション、検索、アップグレード、リポジトリーの追加などの機能も搭載している。
筆者は、モダンなGUIアプリストアが登場するずっと前からSynapticを使っている。Synapticはこの種のアプリの中で最も高速かつ軽量なものの1つだと断言できる。
Synapticは、ほとんどのLinuxディストリビューションで、標準リポジトリーから(無料で)インストール可能だ。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。