“スルメイカフィーバー”不漁続きから一転、水揚げ好調 クロマグロも豊漁…厄介者に?

今年はサンマが豊漁ですが、実はスルメイカも各地で豊漁になっています。スルメイカは近年、不漁が続いていたのですが、おもわぬ豊漁になり、漁獲枠を拡大する動きもでています。

産地直送で旬のにぎりがウリのすし店の大将は、変化に気づいていました。普段、スルメイカは北海道産を使っているそうですが、26日は…淳ちゃん寿司 地引淳大将「最近、福島産・福島沖でイカがかなりとれている話を聞いて、最近、福島産(スルメイカ)を使っている。お値段も2~3割安く仕入れられる」今、大量に福島で水揚げされているというスルメイカ。仕入れ値も安く、北海道産と比べて味の違いもほとんどないといいます。客「おいしいです。歯ごたえ系」――福島でスルメイカがとれることは?淳ちゃん寿司 地引淳大将

「とれるはとれるけど、今年は異常にとれてる」

スルメイカは今年、記録的な不漁となっていました。名産地・北海道函館の初水揚げはわずか数匹で、初競りも中止となる事態になっていました。しかし今月に入ってから、状況は一転。函館市場の取扱量は好調となり、青森や福島など太平洋側でスルメイカが豊漁。水産庁が漁獲枠を急きょ拡大する異例の事態になったのです。

まさに、“スルメイカフィーバー”です。

関東の海でもスルメイカは豊漁だといいます。茨城県の鮮魚店を訪ねると、スルメイカ7~8杯でなんと500円。「大漁のため助けてください」と書いてありました。店主に話を聞きました。――茨城の海で何が起こっている?井戸道丸漁業 原口昂大代表取締役「イカのパニックが起きている」近くの漁港では、スルメイカが連日、大漁です。井戸道丸漁業 原口昂大代表取締役「きのう、約5トン5400kgとか。普段、揚がる時で200~300kg」――全然違う井戸道丸漁業 原口昂大代表取締役「全然違う。大漁なんですよね。うれしい悲鳴。処理するのも大変なので、多くのお客さんに食べてもらって」近くの店でも、新鮮なスルメイカをその場で提供していました。客「肝の濃厚さも感じられて最高」「ここ数年高かったです」「豊漁にとれるんですね」豊漁の理由について、専門家に聞きました。水産業に詳しい近畿大学・有路昌彦教授

「一番考えられる要因は、黒潮の大蛇行が終了している状況。海流の流れ方・交わり方がスルメイカにとって都合のいい環境に」

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