タイ東部シラチャの動物施設で観光客がトラに襲われる、 「トラとの散歩」は全面中止に
2025年5月26日、チョンブリー県シラチャの動物施設「Mini Tiger Topia」で、インド人観光客がトラに襲われる事故が発生しました。これを受けて、タイ国立公園・野生動物・植物保全局は6月6日、同施設に対し「トラとの散歩」アクティビティの中止を命じました。各報道が伝えています。
事故当日、インド人観光客3人が施設を訪れ、そのうち1人がトラとの散歩体験に参加していました。アクティビティの終盤、記念撮影のため観光客がトラの背中に抱きつき、頭をなでるなどの行為をしたところ、トラが振り返って観光客を見つめました。係員がバトンと鎖で注意を逸らそうとした際、トラが観光客に飛びかかりました。
事故は5〜6秒程度で収まり、スタッフが観光客を保護。観光客は脚に軽傷を負い、バンコクのパヤタイ病院に搬送されて一泊入院したとのこと。その後、3人はインドへ帰国しました。
運営会社である「Sri Racha Crocodile Farm and Products Co., Ltd.」は、治療費126,546バーツ、航空券代30,000バーツ、インドでの追加治療費45,500バーツ、合計202,046バーツ(約61,000バーツ)を負担しています。
事故の動画はSNSで拡散され、当初はプーケットで発生したとの誤情報が流れました。プーケットの動物施設が否定声明を出すなどの対応を行いましたが、後にシラチャでの出来事であることが確認されました。
タイ国立公園・野生動物・植物保全局は6月6日に現地調査を行い、「トラとの散歩」アクティビティの永久中止を指示。併せて、電気バトンなど安全装備の強化、警告表示の設置、安全説明の徹底、トラ使いの増員なども求めています。
🚨🇮🇳An Indian tourist was viciously attacked by a tiger he tried to take a photo with. pic.twitter.com/O29mfV8lej
— Update NEWS (@UpdateNews724) June 2, 2025
◆THAI AUTHORITIES ORDER SRI RACHA PARK TO CANCEL TIGER WALKING ACTIVITIES