プーチン氏、ゼレンスキー氏の直接会談呼びかけを拒否 「意味がない」と一蹴

 ロシアのプーチン大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領による首脳会談の呼びかけを退け、「意味がない」との見解を示した。 【映像】ロシアの爆撃機、滑走路で炎上 ゼレンスキー氏は4日に公開書簡を発表。プーチン氏に対し、両国間での4年に及ぶ戦争を終結させるよう求めた。この書簡はプーチン氏がサンクトペテルブルク国際経済フォーラムで演説する準備を進めていたタイミングで公開された。 しかしプーチン氏はこの提案を冷淡に受け流し、書簡の内容を「無礼だ」と評するとともに、ゼレンスキー氏の真意について疑念を示した。クレムリン(ロシア大統領府)の報道官は、「話し合いたいのであれば、ウクライナ大統領はモスクワに来ればよい」と述べた。 ロシアの大富豪たちが政治指導者や意思決定者と交流するイベントの最中にゼレンスキー氏が書簡を公表したのは偶然ではない。ロシア経済が苦境にある中、ゼレンスキー氏はビジネス界のエリート層の間で高まる不安を利用することに期待を寄せている。 書簡の中でゼレンスキー氏は「誰の目にも明らかなように、ロシア国民はここへ来て、このような現実に一段の不満を抱くようになっている。この戦争がロシアにますます多くの悪影響をもたらしているという現実に対して」と述べた。「彼らは、あなた方の戦争に終わりが見えないことを快く思っていない」 ゼレンスキー氏はまた、プーチン氏がウクライナの領土、具体的にはドネツク州の占領期限を「定期的に」延期していると指摘。「今年も(同州を)占領することはできないだろう」と述べた。 この他、書簡は個人的な調子を交えつつ、プーチン氏に直接語りかける形で同氏の将来に警告を発する内容ともなっている。 「(あなたは)ロシアのためではなく自分自身の存在のために、はるかに厳しい闘いを強いられることになるだろう。そしてこれは私やウクライナからの脅しではない。あなたもよく知るロシアの歴史の事実だ。ロシアの疲弊が増大するとき、変革が訪れる」 「我々の取り組みはその疲弊をもたらせる。あなたは自身の戦争を終わらせることができる」(ゼレンスキー氏) 現時点でウクライナは戦争に勝利する状況にはほど遠いものの、前線の一部地域では優位に立っているように見える。またロシア国内の奥深くを攻撃する能力は大幅に向上しており、国境から遠く離れたエネルギー施設やその他の戦略目標も標的にしている。 プーチン氏は、ゼレンスキー氏との会談を拒否したことは一度もないと指摘しつつ、現時点では会談する「意味がない」と語った。 「唯一意味があるとすれば、ウクライナ側が我が軍の前進を止めること、それだけだ」と、プーチン氏は主張。「しかし我々には合意が必要だ。専門家たちに作業をさせ、いくつかの解決策を練らせなくてはならない。会談はその後でこそ可能になる。いくつかの文書に署名することもできるだろう」と続けた。 プーチン氏はまた書簡の内容を「無礼だ」と形容。ゼレンスキー氏の書簡の真の意図は、会談が行われないようにすることだと述べた。 その上で書簡に対する自身の返答はそのまま前線で戦うロシア兵たちへのメッセージになるだろうと明言。「任務を継続せよ、兄弟たち」、それがメッセージの内容だと示唆した。

CNN.co.jp
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