ウクライナ和平、米が望む急速な進展は困難=ロ大統領府

ロシア大統領府のペスコフ報道官は30日、プーチン大統領はウクライナ和平を受け入れる用意があり、米国との間で集中的な取り組みが進められているが、ウクライナ紛争は非常に複雑であり、米政府が望むような急速な進展は難しいとの認識を示した。ロシアの無人機攻撃、ドニプロで20日撮影の提供写真(2025年 ロイター)

[モスクワ 30日 ロイター] - ロシア大統領府のペスコフ報道官は30日、プーチン大統領はウクライナ和平を受け入れる用意があり、米国との間で集中的な取り組みが進められているが、ウクライナ紛争は非常に複雑であり、米政府が望むような急速な進展は難しいとの認識を示した。

ペスコフ氏は記者団に「大統領は、この紛争を解決する政治的・外交的手段を引き続き受け入れる用意がある」とした上で、ロシアの目的が達成される必要があり、そうした目的が平和的に達成されることが望ましいと述べた。

同氏はプーチン大統領がウクライナとの直接会談に意欲を示したが、ウクライナからの回答はまだないとし「ウクライナ側の準備ができているかどうかは不明だ」と述べた。

また「米政府がこのプロセスの迅速な成功を望んでいることを理解している」と英語で語ったが、タス通信によると、紛争の根本原因が非常に複雑で一日で解決できるものではないとの認識を示した。

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