あらゆるPCをリモートコントロールできる次世代オープンソースKVM「JetKVM」
オープンソースの「JetKVM」は、効率的な動画圧縮方式であるH.264を使用し、1080p・60fpsの高解像度映像を30~60ミリ秒というわずかな遅延で提供することができるという次世代のKVMです。マウスおよびキーボードの操作をスムーズに転送し、応答性の高いリモートインタラクションを実現します。
JetKVM - Control any computer remotely
https://jetkvm.com/JetKVMのサイズは縦31mm×幅43mm×奥行き60mmで、重量はわずか30g。JetKVMはH.264で映像を高解像度で転送することで1080p・60fpsでのリモートコントロールを実現しながら、遅延はわずか30~60ミリ秒です。
正面にはディスプレイが配置されており、左上にはJetKVMのロゴ、右上にはアクティブな接続の数、中央にはデバイスのIPアドレスとMACアドレス、左下にはUSBケーブルのステータス、右下にはHDMIケーブルのステータスが表示されます。
背面部分にはイーサネットポート、拡張ポート、HDMI miniポート、USB-Cポートがあります。
天面はこんな感じ。
側面には通気口があるのみです。
JetKVMではWebRTCを使用したオープンソースのJetKVM Cloudによるリモート管理オプションも利用可能です。
JetKVMは堅牢なGoを基盤として構築されており、Linuxを搭載しているため、適応性と透明性に優れています。熟練した開発者でも、熱心な開発者でも、使い慣れたツールと簡単なSSHアップロードを使用して、ソフトウェアを簡単に変更または微調整可能です。
JetKVMはオープンソースであるため、ソースコードはGitHub上で公開されています。GitHub - jetkvm/kvm: JetKVM - Control any computer remotely
https://github.com/jetkvm/kvmまた、JetKVMのハードウェアは完全にカスタマイズ可能で、ATX拡張ボードやDC電源コントロール拡張、シリアルコンソール拡張といったオプションが用意されています。
JetKVMの詳細なスペックは以下の通り。
・ハードウェア
CPU:RockChip RV1106G3(コア:ARM Cortex-A7) メモリ:256MB DDR3L ストレージ:16GB EMMC イーサネット:RJ45(最大100Mbps) USB:USB-C(最大480Mbps) I/O:HDMI mini 拡張:RJ12拡張ポート・ソフトウェアスタック
OS:Linux 5.10 with Buildroot ダッシュボード:Javascript、React、Tailwind コントローラー:Go ファームウェア:C言語・動作要件
線間電圧:100~240V AC 電力周波数:単相50Hz~60Hz 動作温度:10~35度 保管温度:マイナス40~47度 相対湿度:5~90%(結露なし)なお、JetKVMはWisdPiおよびiKOOLCOREで販売されており、価格はWisdPiだと89.00ドル(約1万3500円)、iKOOLCOREでは89.99ドル(約1万3700円)です。
・関連記事 MicrosoftがMac・iOS・iPad・Windows PC向けにリモートPCアプリ「Windows App」をリリース - GIGAZINE
特別な設定なしにPCのリモート操作やファイルのやり取りが行えるリモートデスクトップソフトウェア「RustDesk」 - GIGAZINE
超初心者でも他人のPCを簡単にリモート操作できるWindows標準機能「クイック アシスト」の使い方 - GIGAZINE
電源がオフでもOSが起動していなくてもPCを遠隔操作できる「IPMI」を使ってみた - GIGAZINE
複数台を管理して一発でリモートデスクトップ接続ができるフリーソフト「Remote Desktop Organizer」 - GIGAZINE