ロシアは欧州の停戦案に応じず、12日も攻撃継続=ウクライナ当局
[キーウ 12日 ロイター] - ウクライナのシビハ外相は12日、ウクライナと欧州諸国が提案した30日間の停戦をロシアが「完全に無視」していると述べた。
シビハ外相は、ロンドンで会合を開いている欧州各国の閣僚と、ロシアに対して取る可能性のある措置について協議したと述べた。ロシアの銀行やエネルギー部門のほか、ロシア中央銀行に対する新たな制裁措置などが含まれるという。
また、欧州各国の外相のほか、ルビオ米国務長官と合同電話会談を行い、和平交渉における次のステップについて協議したと明らかにした。
これに先立ち、ウクライナ当局は、ロシアが欧州とウクライナによる停戦案に応じず、夜間にドローン(無人機)を100機以上発射するなど、12日にも攻撃を継続したと明らかにした。
ウクライナのゼレンスキー大統領は11日遅く、停戦案はテーブル上になお残っており、ロシアからの返答を待っているが、ロシアが提案を軽視すればウクライナ軍が対応すると述べていた。
ウクライナ空軍は12日朝の報告で、停戦案発効時間の1時間前となる11日午後11時(日本時間12日午前5時)から108機の長距離戦闘ドローンによる攻撃を受けたと明らかにした。こうしたドローン攻撃は数時間かけて展開される。
12日午前8時30分現在、東部、北部、南部、中部で55機のドローンを撃墜。また、北東部ハリコフ州と北部スムイ州の標的にロシアが誘導爆弾を発射したという。
南部オデーサ(オデッサ)州では、知事によると小さな港湾都市に夜間のドローン攻撃があり、女性1人が負傷した。
ウクライナの鉄道会社によると、東部の民間貨物列車をロシアのドローンが攻撃。運転士が負傷したが、命に別状はないという。
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