トランプ大統領、韓国との協議は「順調」-友好国との交渉優先
- 中国も取引を望んでいる、われわれは連絡を待っている-トランプ氏
- 友好国との交渉を優先させるよう指示されている-ハセット氏
トランプ米大統領は8日、韓国の大統領権限を代行する韓悳洙首相と電話会談を行い、貿易を巡る韓国とのディールは「順調に見える」と述べた。
トランプ氏は「両国にとって素晴らしいディールが成立する可能性と枠組みがある」とソーシャルメディアに投稿。「韓国のトップチームが飛行機で米国に向かっており、状況は順調に見える。同様に、われわれは他の多くの国々とも交渉を進めており、どの国も米国との取引を望んでいる」とした。
トランプ氏は貿易や関税だけにとどまらず、他の多くの課題でも各国・地域と交渉する意向だと述べ、「美しい効率的なプロセス」を実現させると表明。「中国も切実に取引を望んでいるが、どう始めればいいのか分かっていない。われわれは連絡を待っている。必ず実現する!」とした。
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韓国との協議では「韓国の非常に大きく持続不可能な貿易黒字、関税、造船業」や、米国産の液化天然ガス(LNG)「大規模購入」について話し合ったとトランプ氏は説明。また「アラスカ・パイプラインでの合弁事業や、米国が韓国に提供している大規模な防衛支援の対価」についても言及したとしている。
ベッセント米財務長官は前日、日米首脳の電話会談を受け、米国と関税交渉を求める約70カ国・地域の中で、日本は優先的なステータスを得る可能性が高いと指摘していた。
これに関連してハセット米国家経済会議(NEC)委員長はFOXニュースのインタビューで、トランプ氏は友好国との交渉を他国より優先させるよう明確な指示を出していると発言。「中国と話すかどうか、またいつ話すかは大統領が決めることだが、現時点では、日本や韓国のような同盟国や貿易相手国を優先するよう指示を受けている」と語った。
原題:Trump Says South Korea Talks ‘Good,’ Waiting for China Call (1)(抜粋)