そんなことあるんだ! インテルのCPU、発売から1年経って性能1割アップ
古いからってあなどらないで。
コンピュータの世界で有名なムーアの法則。
インテルの創業者ゴードン・ムーアが提唱した、半導体集積回路の集積密度は18ヶ月〜24ヶ月で2倍になるという経験則。
それを知っていても、知らなくても、直感的に最近発売されたハードのほうが性能がいいというのはほとんどの場合正解です。ですが、発売された後に元の性能がアップしたという驚きのケースが確認されました。今回はそんなお話です。
購入時から変わったことはソフトウェア・アップデートだけ
今回話題になっているCPUはIntel Core Ultra 9 285K、発売は2024年10月で約1年が経過しているモデルです。今回はPhoenixが発売当時と現在のベンチマークを検証したことで性能アップが確認されました。内容は同一のハードウェア構成を用い、最新のLinux環境で新たにベンチマークを実施したものと比較されています。詳細はPhoenixをご確認いただくとして、こちらではその概要をお伝えします。
使用したのはUbuntu 25.10とLinux 6.18 Gitカーネルであり、CPUは同じCore Ultra 9 285K、メモリはDDR5-6400の16GB×2、その他のコンポーネントもすべて同一環境です。違いはソフトウェアのみで、最新のLinuxスタックを使用し、さらにASUS ROG MAXIMUS Z890 HEROマザーボードのBIOSを最新版に更新しています。BIOS設定はXMP1プロファイルを含め、販売時と同一に設定されています。
Linux上のベンチマーク性能が9%上昇、消費電力も減っている
検証の結果わかったことは、全体性能と消費電力面での違いでした。この1年の間に適用されたソフトウェア・アップデートによってCore Ultra 9 285Kでは、CPUの消費電力が発売当時と比べてわずかに低下していることがわかりました。
さらにはすべての性能ベンチマーク結果について幾何平均を取ると、過去1年間のLinuxソフトウェアアップデートによって、性能は全体で9%の向上していました。ハードがまったく変わっていないにもかかわらずです。これが驚きポイント。
つまりポテンシャルは変わらずに指示や処理の仕方を変えるだけで、その能力を効率的に発揮できるようになったと言うことなんです。ということは古いからって一概に性能が低いわけでなくソフトウェアによって実は能力が眠っているだけ…なんてことも他のモデルでもあるのかもしれません。シンプルですぐに取り組めるソフトウェア・アップデート。それだけであなたの環境が案外快適になったりするかも。
Source: phoronix