260」が解読、Xで3.5万いいね マスク氏も反応(ビジネス+IT)

 1991年に米国のRSAデータセキュリティ社が暗号技術の強度を測る目的で公開したRSAファクタリングチャレンジの1つであるRSA-260が解読された。この問題は260桁の巨大な数を2つの素数に分解するものであり、35年間にわたっていかなる計算環境においても未解決のままであった。  2026年9月3日、米国のAI企業「Cognition AI」社に所属するエンジニアのエリック・ルー氏が、SNS上でRSA-260を割り切る130桁の素数の1つを投稿したことで解読が明らかになった。Cognition AIは、AI駆動型ソフトウェア・エンジニアリング・プラットフォーム「Devin AI」を開発する米国のAI企業。論文や公式な記者会見ではなく第三者が検証可能な形で直接数値を投稿するという異例の発表形式が注目を集めた。  この発表に対しイーロン・マスク氏がX上で「文字数制限を増やしておいてよかった」と反応するなど世界的な反響を呼んでいる。 今回の解読に用いられた具体的な計算手法や使用したハードウェアの詳細は明らかにされていない。しかし複数の暗号研究者は、量子コンピュータを用いたものではなく、一般数体篩法と呼ばれる古典的な数論アルゴリズムと「Devin AI」で活用されているGPUなどの最新の計算機資源を組み合わせた成果ではないか?と分析している。  一部のSNS上ではエンジニアが7カ月間にわたって手作業でランダムに素数を検証したという情報が拡散したが、専門家は素数定理に基づく数学的な確率から考えて不可能であるとしてこの噂を直ちに否定した。 RSA-260の解読は、2020年に達成された250桁の解読記録を更新するチャレンジ史上最大規模の素因数分解となる。 4397328654844826923795068102505872571721883526553349659561256924505973939597593482272505698004801207988043088656411102133523080581 divides RSA-260 — penlu (@penlume)September 3, 2026  この成果は計算機科学ならびに暗号分野における大きな進歩を示すものであるが、現在インターネット通信などのセキュリティを支える用途で広く使用されている暗号鍵は2048ビット以上が標準となっている。今回の862ビットに相当するRSA-260よりもはるかに膨大な計算量を必要とするため、今回の解読成功が現代の暗号化セキュリティや日常生活におけるデータ保護に直ちに脅威をもたらすものではない。将来的なシステム更新への示唆を与える実質的な基準点として評価されている。

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