トルコ、ネタニヤフ氏の国際逮捕状を請求へ ジェノサイドなどの容疑で

 発信地:アンカラ/トルコ [ トルコ 中東・北アフリカ ]

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相(左)とトルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領(2018年4月1日作成)。(c)RONEN ZVULUN and OZAN KOSE/AFP

【8月22日 AFP】トルコは21日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に対して、支援物資を届けるため海路でパレスチナ自治区ガザ地区に向かっていた「グローバル・スムード船団(GSF)」の拿捕(だほ)に関連したジェノサイド(集団殺害)などの容疑で、国際逮捕状を請求すると発表した。

トルコは、2023年10月7日のイスラム組織ハマスによる越境攻撃を発端とするイスラエルのガザ攻撃を厳しく批判しており、レジェップ・タイップ・エルドアン大統領はこれまでもネタニヤフ氏が「ジェノサイド」を行っているとたびたび非難してきた。

イスラエル軍は今年5月、活動家約430人を乗せたGSFを拿捕し、国際的な非難を浴びた。フランス、イタリア、オーストラリアでも司法手続きが開始されている。

トルコのアクン・ギュルレク法相はX(旧ツイッター)への投稿で、公海上でのGSF活動家に対する攻撃に関する司法手続きの一環として、内務省に対し、ネタニヤフおよびアフェク・モスコビッチという名前のもう一人のイスラエル人について、国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)に国際逮捕手配書(レッドノーティス)の発行を要請するよう求めたと明らかにした。

同省によると、ネタニヤフ首相とモスコビッチ氏は「人道に対する罪、ジェノサイド、加重身体自由剥奪、故意の暴行、拷問、財産破壊、加重略奪、輸送車両の乗っ取り」などの罪で訴追されている。

トルコのイフラス通信(IHA)によると、モスコビッチ氏はイスラエル兵で、ガザでの行動をめぐっても告発されている。

IHAは告発状を引用し、モスコビッチ氏がガザ・イスラム大学で病院や医学部を含む建物を戦車や重機で破壊する映像をインスタグラムに投稿したと報じた。

これに対しイスラエル首相府は声明で、イスラエルは「トルコの偽善行為に全く動じない」と反論。

「エルドアンはクルド人を大虐殺し、テロ組織ハマスの大虐殺を支援し、自国民を抑圧する反ユダヤ主義の独裁者だ」と糾弾した。

■「無礼妄言」

さらに、中東を不安定化させようとするトルコの試みに対して「引き続き断固として対応する」と付け加えた。これは、トルコがシリアで軍事的プレゼンスを確立しようとしているという非難を繰り返したものとみられる。

シリア当局は今週、トルコ国境に近い空軍基地がイスラエルの爆撃を受けたと発表した。

これに対しトルコ大統領府は、イスラエル側の発言を「無礼妄言」と呼び、ネタニヤフ政権が「責任を逃れようとしている」と批判した。

さらに、ネタニヤフ氏の進退がかかる10月のイスラエル総選挙に言及し、「選挙で優位に立つことを目的としたネタニヤフとその側近らによるこの種の安直な政治手法には、何の価値もない」と付け加えた。

今年5月にトルコを出港し、封鎖下にあるガザを目指したGSFには約50隻が参加した。活動家らは地中海上でイスラエル軍に身柄を拘束され、イスラエルの刑務所に連行された後、国外に追放された。

この件をめぐっては、イスラエルの極右イタマル・ベングビール国家治安相が、後ろ手に縛られ、ひざまずかされた活動家たちをさらし者にする動画を投稿し、国際的な非難を浴びた。 (c)AFP

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