午前の日経平均は小反発、パウエルFRB議長講演控え様子見姿勢強い
前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比4円92銭高の4万2615円09銭と、小幅に反発した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[東京 22日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比4円92銭高の4万2615円09銭と、小幅に反発した。ジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を今晩に控え、様子見姿勢が広がった。朝方には売りが強まる場面があったが、押し目買いも入り、底堅さが確認された。
日経平均は前営業日比19円高と小幅高でスタートした後、マイナス圏に沈み一時278円安の4万2331円39銭まで値下がりしたが、売りが一巡すると再びプラス圏に浮上し前場後半はもみ合う展開となった。物色面では、日米金利の上昇を背景に銀行株や保険株が堅調に推移した。
市場では「基本的には様子見ムードが強い。ただ、投資主体別売買動向では前週の海外勢の買いが強かったことが確認され安心感があるほか、足元の円安基調を受けて相場は底堅い動き」(東海東京インテリジェンス・ラボのシニアアナリスト・澤田遼太郎氏)との声が聞かれた。8月第2週(8月12日─8月15日)の海外投資家による日本の現物株と先物合計の売買は、1兆7582億円の買い越し(前週は3610億円の買い越し)だった。買い越しは2週連続だった もっと見る 。
目先の株価については「基本的には上昇トレンドが続くとみているが、日銀の利上げ観測が強まるなどリスク要因には注意が必要」(澤田氏)という。
TOPIXは0.43%高の3096.34ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆9767億6600万円だった。東証33業種では、保険、電気・ガス、電気機器など22業種が値上がり。化学、空運、サービスなど11業種は値下がりした。
芝浦電子(6957.T), opens new tabは2%超安。ミネベアミツミ(6479.T), opens new tabが21日、同社に対する株式公開買い付け(TOB)で「これ以上の価格変更を行う予定はない」との考えを示したことが材料視された もっと見る 。
プライム市場の騰落数は、値上がり843銘柄(52%)に対し、値下がりが683銘柄(42%)、変わらずが93銘柄(5%)だった。
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