「鉄道部品販売」と「鉄道イベント案の申込募集」の実証実験スタート!
2025年12月17日
京浜急行電鉄株式会社(本社:横浜市西区、 取締役社長:川俣 幸宏、以下 京急電鉄)は、2025年12月17日(水)からECサイト「京急ワンダーランド~部品販売のストア~」において、鉄道車両部品の抽選販売を、「京急ワンダーランド~鉄道体験のストア~」において、鉄道イベント案の先行申し込み募集を開始いたします。本取り組みは、『鉄道を"より好き"に、"もっと身近"に』をコンセプトとした、鉄道関連のアミューズメント構想の一環で、実証実験として行うものです。京急グループ社員起点の新価値創造プログラム「ICHIRYU(一粒)」において、現役運転士の「鉄道の魅力をより多くの皆さまにお届けしたい」という思いから発案・企画いたしました。
今回は引退した2000形や800形を中心に部品の取り外しを行い、部品販売における顧客ニーズの検証や提供フローの確立を目的に実施いたします。従来の部品販売における「販売会を直前に告知されて都合がつかない」や「販売会に行っても欲しい部品があるか分からず、購入するかじっくりと考える時間がない」といった課題の解決を目指します。
現役運転士自らが考案した「もっと京急を深く体感してもらえる」イベント案に対し、先行申し込み募集を行います。今回のお申し込みや反響などによって、2026年以降の実施可否が決まります。
部品販売の実装のほか、鉄道やバスの部品を活用した体験イベントなど、ファンやコレクターだけでなく、ファミリー層や沿線地域の方も楽しめる"鉄道アミューズメント"の実現に向けてプロジェクトの検討を進めてまいります。
ECサイト「京急ワンダーランド~部品販売のストア~」にて、京急電鉄の鉄道車両部品を抽選販売いたします。2018年3月に営業運転を終了した「2000形」と2019年6月に運転終了の「800形」、現在運行中である「2100形」車両に搭載されていた部品10種類(計15点)が対象です。本実証実験を通して、車両部品販売に対するニーズや提供までのプロセスの検証を行い、将来的な自社ECサイトや販売会、イベントなどでの鉄道やバス部品などの販売実装を目指します。
サイト名「京急ワンダーランド~部品販売のストア~」
▹URL:https://repartsbykhk.theshop.jp/
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京急電鉄による直営販売
鉄道車両として活躍してきた部品を、京急電鉄が販売した部品であることの証明書を添えて、直接お客さまのもとへお届けいたします。
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現役運転士による部品の厳選
本取り組みの起案者であり、鉄道部品収集が趣味の現役運転士だからこその視点で、運転の現場での実際の使われ方や、価値、見どころを業務での知見や経験を活かして、お客さまが「欲しい」と感じていただける部品を厳選しました。
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詳細な商品情報の掲載
使用されていた部品がどのような役割や機能を担ってきたのか、また、搭載されていた形式や号車、寸法などを商品ページに記載し、購入を検討される際に役立つ情報を掲載しています。
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ストーリーや歴史など運転士によるコメント紹介
運転士として実際に感じた車両や部品の使い勝手や魅力など、現場ならではのエピソードもあわせて紹介することで、商品を「飾る」「語る」といった楽しみをお届けします。
- 2000形
1982年登場の2000形は快速特急用として設計され、最高速度120km/hとクロスシートにより快適な移動を実現し、1983年に鉄道友の会「ブルーリボン賞」を受賞しました。1998年以降は通勤対応の3扉・ロングシート化やバリアフリー化が行われ、エアポート急行や普通列車、イベント列車など幅広く活躍しました。2018年3月、約36年にわたる運用を終えて引退しました。
- 800形
1978年登場の800形は、普通・急行列車の輸送力向上を目的に開発され、省エネと高加減速性能を両立した車両です。片開き4扉とスマートな前面デザインで京急のイメージを刷新し、1979年には鉄道友の会「ローレル賞」を受賞しました。普通列車を中心に運用され、2019年6月に約40年の歴史に幕を下ろしました。
電子警報器・スピーカーセット(警報スピーカー)販売額 55,000円(税込)
販売点数 1点
側面車番切り抜き販売額 77,000円(税込)
販売点数 1点
客室内スピーカー販売額 11,000円(税込)
販売点数 1点
自動戸閉切放装置表示器販売額 8,800円(税込)
販売点数 1点
3人掛け座席(座ぶとん・背ずりふとん)販売額 16,500円(税込)
販売点数 1点
側面表示器販売額 77,000円(税込)
販売点数 5点
- ※別途送料がかかりますので、各商品ページをご確認ください。
- 本販売商品は、鉄道車両から取り外した「観賞用」「インテリア用」などを想定した「長期間使用された部品」であり、新品ではありません。経年劣化、錆、汚れ、傷、変色、変形、金属疲労、摩耗などがあります。
- 商品は取り外したままの状態でお届けし、当社による清掃・整備・加工・修復は基本的に行いません。また、部品によっては先端が鋭利、角が出ているなど、取扱いに注意が必要なものがあります。商品に起因した事故・ケガなどの責任は当社では負いかねますので、購入後の取り扱いは、十分にご注意ください。
- ※その他の注意事項については、販売サイト内のSHOPPING GUIDEをご確認ください。
- ※本サービスに関するお問い合わせは販売サイト内のCONTACTからご連絡ください。
サービス化に向けての検証サイト「京急ワンダーランド~鉄道体験のストア~」にて、現役運転士が企画するイベント案の申し込みを受け付けます。対象は、「鉄道部品のリアルオークション」「運転士や車掌によるトークショー」、「鉄道部品のアップサイクル体験」、「京急のこだわりたっぷり!鉄道コンセプトルーム宿泊」の4種類です。本実証実験を通して、体験型コンテンツに対するニーズや適正価格、当日運営・安全管理、決済・連絡フローなど提供までのプロセスを検証し、将来的な自社イベントや販売会、沿線施設での常設体験、ツアー企画等における体験販売の本格実装を目指します。
サイト名「京急ワンダーランド~鉄道体験のストア~」
▹URL:https://keikyu-wonderland.regacy-innovation.com/
- 鉄道部品のリアルオークション
- 運転士・車掌によるトークショー
- 鉄道部品のアップサイクル体験
- 京急のこだわりたっぷり!鉄道コンセプトルーム宿泊
- ※各詳細については先行申し込みサイトをご確認ください。
本ページはサービス化に向けた仮説検証のテストサイトです。応募件数およびSNS等でのシェア反響の集計結果をもとに、実施するプログラムを検討します。
正式な募集・販売は現時点では行っていません、また実現をお約束するものではございませんのであらかじめご了承ください。
私は京急全線において運転士として乗務する傍ら、鉄道部品の収集を趣味としております。コロナ禍以降、鉄道を取り巻く環境が変化する中で、鉄道の魅力をより多くの皆さまにお届けしたいという思いから、新価値創造プログラム『ICHIRYU(一粒)』に応募し、自らの知見を活かして部品の取得から販売までを一貫して担う仕組みの構築を提案しました。この試みを一人でも多くの方に知っていただき、継続的な展開につなげていきたいと考えています。
また、今回販売する車両の中で個人的に印象深いのは2000形の車両です。登場した当時は快特用として設計され、乗り心地の良さや高速域での力強い加速は運転時にも際立っていました。客室は防音性が高く静寂で、ロングシート化後もカーテンが残り、快特用として設計された風格を感じさせてくれます。私が幼い頃、父とともに京急に乗りに来ることがあり、2000形最前席から流れゆく景色や運転士の操作を眺めるのが楽しみでした。特に品川駅から横浜駅間で京急の代表として快特が颯爽と走る姿に心躍らせた記憶は、今も私の原点です。
新価値創造プログラム「ICHIRYU(一粒)」は、社員一人ひとりの気づきや想いの種を育み、京急グループの未来の事業として実現する、社員起点での新規事業育成プログラムです。2024年10月にリニューアルし、「アイデア探検~仮説検証~事業化」までを6段階に分けたステージゲート制を採用、事業化をより強力に推進するプログラムとしてアップデートいたしました。現在、5件の事業案が、STEP2~3「コンセプト設計」~「実現性検証」の活動に挑戦しています。
本プログラムを通じて、20次経営計画に掲げる「沿線価値共創・企業価値につながる新規事業創出」を実現するとともに、新規事業を社員自らが生み出していくプロセスや活動を通じて、「顧客視点で価値創造・共創ができる人財の開発」を推進し、イノベーションが継続的に生まれる組織風土の醸成を目指します。
- ※由来:一粒の籾が万倍に実り稲穂となる「一粒万倍」に由来しています。本プログラムで生まれた一粒のアイデアが大きな実となって収穫できるように、社員一人ひとりのアイデアから育て、事業化まで実現できるように...という思いが込められています。