シカゴで連休中に多数の銃撃事件、トランプ大統領は州兵派遣を示唆

Myles Miller、Miranda Davis

Brandon Johnson speaks during a press conference in Chicago, Illinois, on Aug. 25, 2025. Photographer: Kamil Krzaczynski/AFP/Getty Images

米シカゴで1日までの連休中に多くの銃撃事件が発生し2日午前までに8人が死亡したと地元警察が発表した。車両からの無差別発砲で被害を受けた7人を含め、銃撃された人は50人を超えた。

  トランプ大統領はこの暴力を受けて、イリノイ州最大の都市シカゴを不正確な表現で「世界最悪で最も危険な都市」と非難。さらに、シカゴと場合によってはボルティモアに州兵を派遣する意向を示し、米国の都市を守る「義務」があると強調した。

  トランプ氏は2日、「われわれは出動する」とホワイトハウスで記者団に語ったが、具体的な日程には触れなかった。

  イリノイ州のプリツカー知事(民主)は、ロサンゼルスからシカゴに連邦捜査官が移動しつつあり、「今後数日以内」の動きを想定していると明らかにした。 

  トランプ氏とプリツカー氏はここ数週間、非難の応酬を続けている。トランプ氏は以前のSNS投稿で、連邦政府の支援を拒否したプリツカー氏を「弱くて情けない」と呼び、「すぐに対応しなければ、われわれが行く!」と警告した。これに対し、プリツカー氏はシカゴには大統領が部隊を派遣するような「緊急事態は存在しない」とSNSで反論した。

  プリツカー氏は2日、「ロサンゼルスとワシントンで起きたことが、ここシカゴでも起こると予想している」と記者団に述べた。

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