【大会結果】イエグゾーが優勝 2位西山雄介、3位細谷恭平、4位大石巧がMGC出場権獲得/福岡国際マラソン

日本勢トップの2位でゴールする西山雄介=平和台陸上競技場

福岡国際マラソン2025(7日・平和台陸上競技場発着)2028年ロサンゼルス五輪の代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権が懸かったレース。この大会でMGC出場権を得るためにはMGC参加標準記録(2時間6分30秒)の突破、もしくは2時間9分00秒以内で日本人6位に入る必要がある。22年世界選手権代表で昨年2位の西山雄介(トヨタ自動車)や今年2月の大阪マラソンで2時間5分58秒の自己記録を出した細谷恭平(黒崎播磨)や同大会で2時間6分6秒の好記録をマークした菊地駿弥(中国電力)らが出場し、バイエリン・イエグゾー(エチオピア)が優勝し、西山が2位に入った(タイムは速報値)。

▼スタート~5キロ スタート直前の12時時点での天候は晴れ、気温15.9度、湿度56パーセント、東南東の風2.3メートル。最初の1キロを2分59秒で通過。西山、細谷、菊地ら有力選手は先頭集団で冷静にレースを進める。2キロ以降も3分前後の安定したペースを刻み、先頭集団は14分59秒で5キロを通過した。

▼5~10キロ 9キロ手前で集団がばらけ始める。日差しがどんどん強まり、暑さを気にする選手が出てくる。西山、細谷、菊地らの先頭集団は10キロを29分59秒で通過。

▼10~15キロ 15キロ手前で先頭集団が海外勢と大石巧(スズキ)の集団と、西山や細谷、菊地の集団に分かれる。先頭は115キロを45分2秒、西山らは4秒遅れで通過した。15キロ過ぎで丸山竜也(トヨタ自動車)が集団からこぼれる。

▼15キロ~中間点 集団はアフリカ勢と大石の8人。先頭のペースが上がったわけではないが、西山らの集団は20キロ手前で10秒ほどの差がつく。先頭集団は20キロを1時間0分14秒で通過。西山らの第2集団は12秒遅れで追う。先頭は1時間3分36秒で中間点を過ぎた。

▼中間点~25キロ 22キロ付近で西山が第2集団から抜け出し、先頭集団に迫る。23.4キロで西山が先頭集団に追いつく。先頭は25キロを1時間15分27秒で通過。菊地、細谷の第2集団は10秒差。

▼25~30キロ 26キロ付近で細谷も第2集団から抜け出し、先頭に追うが、菊地は第2集団のまま。27.8キロで細谷が先頭集団に追いつく。先頭は30キロを1時間30分52秒で通過し、ペースメーカーもいなくなる。菊地は15秒差。

▼30~35キロ 先頭は30キロ過ぎてもペースが上がらず、第2集団にいた米満怜(コニカミノルタ)や菊地らも近づく混戦模様。32キロで米満が追い付く。32キロの給水後に西山がペースアップし、細谷とマイケル・ギザエ(ケニア)が反応。米満は集団に離される。33キロ付近で西山が再び仕掛けて振り落としにかかる。バイエリン・イエグゾー(エチオピア)、細谷が食らいつく。西山ら先頭集団は35キロを1時間46分5秒で通過。

▼35キロ~ゴール 39キロで西山がスパート。イエグゾーが反応するが、細谷は離される。40キロ手前でイエグゾーが前に出て、そのまま2時間7分51秒で逃げ切り優勝。西山が2時間7分56秒の2位。細谷が2時間8分9秒の3位、大石が2時間8分51秒で4位に入った。西山、細谷、大石の3人がMGCの出場権を獲得した。

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