ダクトテープは洪水から家を守るのに土のうよりも役立つという研究結果
効果的な洪水対策を調べた研究で、これまで効果的だとされてきた「土のう」よりもダクトテープの方がはるかに浸水を防げることが分かりました。
Testing the Performance of Low-cost, Temporary Property Flood Resilience (PFR) Solutions | Zenodo
https://zenodo.org/records/23220942Forget sandbags, tape can keep out 99% of flood water | University of Hull
https://www.hull.ac.uk/news-and-events/news/forget-sandbags-tape-can-keep-out-99-of-flood-waterDuct tape kept out more flood water than sandbags in laboratory tests
https://theconversation.com/duct-tape-kept-out-more-flood-water-than-sandbags-in-laboratory-tests-294502 土のうは浸水対策として使われることが多いですが、重く、十分な量を用意している家庭は少なく、また回収時の処理も大変です。一方でテープは簡単に用意でき、設置も簡単というメリットがあります。イングランドにあるハル大学の研究者らは、住宅で一般的に使用されている6種類のドアを用意し、最大600mmの浸水深を想定した上で、プラスチックテープやダクトテープ、土のう、止水板といった対策のうちどれが最も効果的に住宅への浸水を防げるのかを調べました。実験では以下のように扉を設置し、水深を5cmずつ、最大60cmまで深くしていき、ドアから漏れた水をすべて排出しました。土のうは54個積み重ね、テープの方は試験ごとの偏りを最小限に抑えるため、すべての試験で同じ人物がテープを貼りました。各ドアにテープを貼るのにかかった時間は約10~20分でした。
実験の結果、土のうはダクトテープよりも水漏れを防げないことが判明。水漏れを防いだ割合を算出したところ、ダクトテープが97~98%だったのに対し、土のうはわずか70%にとどまりました。また、水害対策専用の止水テープは99%とさらに高い割合を示しました。このほか、アルミテープは効果的であるものの貼り付けが困難、止水板は完全に防げたものの設置に制約があるといった結果も分かりました。
実験では従来の土のうに加えて「砂無し」の土のうも使われました。これは、吸水性ポリマーなどを使った新しい土のうです。こちらは98~99%水漏れを防げたそうです。 また、ドアが内開きか外開きかによっても割合は変わりました。外開きのドアは、何も対策していなくても、内開きのドアに比べて浸水量を74%削減できたとのことです。また、ドアの外側にテープを貼る方が、内側に貼るよりもはるかに優れた結果が得られたことも分かりました。
研究チームは、用意するコストと設置するコストが低いことから、ダクトテープが効果的だとしています。 筆頭著者のスチュアート・マクレランド氏は「ダクトテープ1巻きで洪水そのものを食い止めることはできません。隙間から流入する水を減らせる一時的な対策に過ぎません。自宅が洪水の危険にさらされているかどうかを把握し、洪水警報に登録し、貴重品を守る方法や車両を移動させる方法、必要に応じてライフラインを停止する方法について計画を立てた上で、非常用としてダクトテープを用意すると安心です」と述べました。
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