【毎日書評】あの人のマウンティング、実は自信のなさの表れだった?職場の人間関係を心理学で解決(ライフハッカー・ジャパン)

「“心”から働く」という表現からは、“まじめに、ひたむきに働くこと”をイメージされるかもしれません。しかし実際のところ現代の職場で求められるのは、単なる仕事の進行だけではありません。 ビジネスパーソンはただ仕事で成果を出すだけではなく、上司や部下、同僚、顧客などさまざまな人と関係性を持ち、同時に自分の欲求や不安、価値観と向き合いながら日々を過ごしているわけです。 そんな状況下においては、他者や自分の心を知ることで仕事が成功する場合もあるでしょう。したがって、心で考え、感じるために、“心の働き”についての理解が求められている──。『60分でわかる! 仕事の心理学 超入門』(青山編集室 著、宮本聡介 監修、技術評論社)の著者はそう述べています。 職場の悩みは特別なものでなく、多くのビジネスパーソンが日常的に感じている問題です。そしてその根底には、心の働き、つまり“心理”の問題があります。本書は、心理学の視点から仕事を捉えなおすことで、私たちが職場で感じるさまざまな課題を読みとき、よりよく働くためのヒントを探ることを目的としました。(「はじめに」より) 心理学的に仕事を考えると聞けば、なにやら難しそうだなと感じられるかもしれません。しかしそんなことはなく、本書のアプローチは非常にユニーク。 「認知バイアス」「セルフコントロール力」「コミュニケーション」「マネジメント力」、そして「マーケティング」というパートごとに、仕事と心理学との関係をわかりやすく掘り下げているのです。 きょうはPart3「人間関係がよりよくなり、成果が上がる! コミュニケーションに強くなる」のなかから、3つのトピックスを抜き出してみたいと思います。

AIの発展は人との関わり方にも大きな影響を及ぼしましたが、それでも業務におけるコミュニケーションをAIに委ねることは不可能。そもそも現代のビジネスは複雑化しているだけに、チーム単位で行うことも少なくありません。そのため、“人といい関係を築く力”がますます重要になっているのです。 そのベースとなるのが第一印象。感じの悪い人、仕事のできない人と思われると、それをくつがえすのは大変です。はじめての人に会うときはとくに、最初と最後の会話を大切にしてください。(76ページより) 人の記憶容量には限りがあり、面談時間のすべてを覚えてはいられないもの。そんななか、とくに印象に残るのは最初と最後だということです。なお最初の印象が強く残ることは「初頭効果」、最後の印象が強く残ることは「親近効果」と呼ばれるのだそうです。 この効果は、実験でも確認されているのだとか。単語を覚え、あとで答える実験でも、最初と最後に見た単語ほど正答率が高まるというのです。そしてこれは、プレゼンのスライド作成などにも活かせる法則であるようです。 顧客との商談でも、会話の流れを意識して。雑談をアイスブレイクとして商談に入り、雑談でなごやかに締める従来型の方法では、雑談ばかりが記憶に残ります。自分という人間を売り込みたいときは有効な順番ですが、何度も会っている人とのあいだで商談をまとめたいときは、逆の順番が有効です。(76ページより) つまり、忙しい現代のビジネスパーソンにとっては無駄のない手段であるわけです。(76ページより)

ライフハッカー・ジャパン
*******
****************************************************************************
*******
****************************************************************************

関連記事: