米国版100円ショップ、最大50%の減益を警告-トランプ関税が直撃
Lily Meier
- 中国依存が利益圧迫、ダラー・ツリー株は一時10%を超える下落
- 競合するダラー・ゼネラルは前日、業績見通しを上方修正
米国版100円ショップとも言われるディスカウントショップ運営の米ダラー・ツリーは4日、関税関連コストへの対応により、5-7月(第2四半期)の利益が前年同期比で最大50%減少する可能性があると投資家に警告した。
同社は、中国からの一部製品に対する145%の関税を含め、関税関連費用の発生が調整後1株利益を圧迫すると説明。その上で、年後半には利益の「再加速」を見込んでいる。
ダラー・ツリー株は一時10%を超える下落。年初来(3日終値時点)では29%上昇していた。
同社が示した見通しは、競合するダラー・ゼネラルに比べると見劣りする。ダラー・ゼネラルは3日、売上高と利益の見通しを引き上げ、株価が過去最大の上昇を記録した。両社はいずれも「1ドルショップ」業態だが、ビジネスモデルは異なる。
ダラー・ゼネラルは売上高の約80%を食品や消耗品といった輸入依存度の低いカテゴリーから得ている。一方、ダラー・ツリーはこれらのカテゴリーが売上高に占める割合は半分程度で、輸入品への依存度が相対的に高い。同社は、直接輸入する製品の大半が中国製だと明らかにしている。
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原題:Dollar Tree Warns of Looming Profit Hit From Trump Tariffs (4)
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