メルカリモバイルが新料金プラン発表、通信量拡充でメルカリ連携を強化(ケータイ Watch)
メルカリは28日、MVNOサービス「メルカリモバイル」について、新料金プランと新利用特典を発表した。 【この記事に関する別の画像を見る】 新料金プランは9月1日から、新利用特典は10月1日から提供が開始される。新料金プランの提供に合わせたキャンペーンも実施される。 ■ 新料金は、4GB/10GB/20GB/40GB 9月1日から提供が開始される新料金プランは、月間のデータ容量が4GBで月額990円、10GBで1730円、20GBで2390円、40GBで3700円の4種類がラインアップされる。 既存のプランと比較すると、2GB(月額990円)の容量が2GB増量されたほか、新たに10GBと40GBが追加されたかたちとなる。既存の2GBプランを契約するユーザーは、9月1日以降自動で2GB増量された4GBプランに移行される(料金据え置き)。 料金改定の理由について、執行役員 CEO Fintech兼MVNO事業責任者の永沢岳志氏は「他社の料金プランの動向を踏まえて」とコメント。MVNOを含む他社でも、プラン容量が上昇傾向にあることを踏まえ、まだメルカリモバイルを契約していないユーザーを取り込む狙いが見られる。 ■ 新利用特典 10月1日からは、メルカリモバイルのユーザーを対象に、新特典プログラムを提供する。フリマサービス「メルカリ」の利用時に月間最大1000ポイントが還元されるもので、特典額はメルカリモバイルのプラン容量や同社のクレジットカード「メルカード」の発行有無などによって異なる。 特典は、「メルカリ」で商品を購入する際に利用できる「買う特典」または商品を売却する際に利用できる「売る特典」のいずれかを選択して申し込む。 買う特典では、メルカードゴールドを保有するユーザーはメルカリでの購入時に購入金額の10%分が、メルカードを保有するユーザーとカードを保有していないユーザーは5%分が追加で還元される。 売る特典では、メルカリへ出品する際に利用できる「販売手数料50%オフクーポン」が配布され1枚あたり最大200円まで販売手数料が割り引かれる。 買う特典と売る特典どちらも月間の上限が決められている。上限は、プラン容量とメルカードの条件によって決められており、たとえばメルカードゴールドを保有するユーザーが40GBプランを契約すると、買う特典では最大1000ポイント/月、売る特典では最大1000円/月(5枚まで)還元される。 特典は、買う特典または売る特典のどちらか一方のみ選択できる。切り替えられる機能は10月のリリース時点ではなく、今後社内で検討していくという。 ■ 新料金キャンペーン 新料金の提供に合わせてキャンペーンが実施される。 □MNPでメルカリでの買い物が90%割引 9月1日10時~30日までの期間中、他社からの乗り換え(MNP転入)でメルカリモバイルを契約すると、メルカリでの買物が最大90%割引になるクーポンが提供される。 4GBプランまたは10GBプランを申し込むと、5000円以上の商品で使える90%割引クーポン(上限5000円まで)、20GBと40GBプランを申し込むと、7500円以上の商品で使える90%割引クーポン(上限1万円まで)が進呈される。 □はじめての契約で初月無料 9月1日10時~30日までの期間中、はじめてメルカリモバイルを契約すると、初月発生する登録手数料(3300円)とプラン料金(日割、0円~3700円)、ユニバーサルサービス料などが無料となる。 ■ 2人に1人がギガの取引経験あり 説明会のなかで永沢氏は、メルカリモバイルの特徴である「ギガのユーザー間取引」について言及。これは、メルカリで商品を売買するのと同じように、メルカリモバイルのデータ容量を1GB単位で売買できる仕組み。価格は、ユーザーが設定できるため、余ったギガを売ったり、足りない場合は必要分を購入できる。 永沢氏は、6月実績として、ユーザーの2人に1人はギガを取引した経験があると明らかにした。1GBあたりの平均取引額は80円だったといい、ユーザーからも「安いタイミングで気軽にギガが買いやすくなった」や「月末のタイミングで余ったギガを売り、自分に合わせて調整できる」といった好意的な声も上がっている。 この“ギガ取引”である程度はユーザー側が自由にプランニングできていたが、他社の料金プランと近いものがなく検討が難しいとの声も聞かれたとし、今回プランの拡充に踏み切ったという。 7月には、3つのプランから選べる国内通話かけ放題プランの提供を開始。9月からはSIMカードの発行も開始する。これまではeSIMのみの対応だったが、9月以降順次SIMカードも選択できるようになる。 このほか、9月から本人確認時に運転免許証が利用できるようになったり、10月からは支払い方法にメルカード以外のクレジットカードをサポートしたりするなど、ユーザーの利便性向上に向けて順次取り組みを進めていく。
ケータイ Watch,竹野 弘祐