郡山市街地に熊 富田の逢瀬川沿い 周辺封鎖し警戒
6日深夜から7日朝にかけ、郡山市の商業施設や住宅が密集する市街地で熊の目撃が相次いだ。7日午前6時30分ごろには市内富田町の逢瀬川沿いにある大島自然ふれあい広場内で、体長約150センチの熊1頭が確認され、市や郡山北署などが周辺を封鎖するとともに花火で追い払うなどした。7日午後6時現在、捕獲には至っておらず、市と同署が警戒に当たっている。けが人や家屋の損傷など人的・物的被害はない。
市街地での熊の目撃情報は【地図】、大島自然ふれあい広場内で確認された熊の経過は【表】の通り。
市によると、広場で確認された熊を巡っては市や同署、捕獲隊など総勢約110人が対応した。熊は広場から東に約500メートル離れた河川敷のやぶの中に逃げてとどまった。花火を打ち上げたり、ポンプ車で放水したりして、広場内2カ所に設置した捕獲用の箱わなまで追い払いを試みたが、日没までにやぶから出てくる姿は確認されていない。
市や署は夜間も約20人体制で熊の監視を続け、8日午前9時ごろから追い払いを再開する予定。今後、人の生活圏に出没した熊への発砲が可能となる「緊急銃猟」を実施する可能性があり、近隣住民に注意を呼びかけている。
6日の午後9時ごろと同9時50分ごろには市内富久山町八山田や市内八山田西2丁目でも熊が目撃されている。
近隣の学校臨時休校に
郡山市街地での熊出没を受け、周辺は騒然となった。大島自然ふれあい広場を散歩中に熊を目撃したという男性(16)は「黒い車かと思ったら熊で怖かった」と話した。熊が逃げ込んだ河川敷の周辺には、防護盾を持った市職員や捕獲隊員らが並び、熊が住宅街に向かわないよう包囲した。
郡山市によると、広場に近い大島小や郡山五中は児童生徒に登校自粛を呼びかけ、既に登校していた子どもは校内で自主学習に。その後、臨時休校とし保護者が子どもを迎えに来た。富田東小や富田小、富田中など周辺の小中学校も保護者が送迎するなど安全確保に追われた。
【郡山市富田町に出没した熊を巡る主な経過(市の発表に基づき作成)】
7日午前6時30分ごろ
市内富田町の逢瀬川沿いにある大島自然ふれあい広場内に熊がいるのを確認、広場を中心に半径200メートル内を立ち入り禁止に
午前8時50分ごろ
熊は広場内にとどまる
午前10時35分ごろ
広場内に設置した箱わなに誘い込もうとしたが、熊は東側(逢瀬川下流方面)に移動し広場を出る
午前11時10分ごろ
熊は逢瀬川と亀田川の合流地点付近のやぶの中にとどまる
午後2時30分ごろ
熊を目視できないため、花火による追い払いを実施したが熊は動かず
午後4時20分ごろ
やぶを刈り払い、放水での追い払いを実施したが動かず
午後6時ごろ
日没となったため、追い払いは一時停止。夜間の監視体制に入り、8日朝まで監視を継続
今年の目撃90件に 県内、前年同期比77件増
県警によると、県内の1月から4月5日までの熊目撃件数は90件で、前年同期より77件多い。