【東海スタイル】スガキヤ新形態『たこ寿』のたこ焼きはソースなしで食べる! ただし … それが正解かは不明だ!

名古屋といえばスガキヤであるが、そんなスガキヤがたこ焼き市場に参入したらしい。現在東海地方を中心に7店舗(愛知4店舗、岐阜・三重・奈良に各1店舗)を構える『たこ寿(たこじゅ)』は昨年3月28日、三重県鈴鹿市に第1号店をオープンさせた。

「名古屋といえばスガキヤ」と言ったそばから第一号店が三重という衝撃の展開。私の面目丸つぶれであるが、ともかく名古屋の友人によると「名古屋1号店がオープンした際は半日並んだ」とのこと。

名古屋の人が好きなのは “スガキヤの新形態” なのか、それとも単に “新しいもの” なのか?

・ちょっとだけ歩くよ!

そのあたりを確かめるため、約1年前に友人が半日並んだたこ寿(則武新町店)へ行ってみた。

名古屋駅から徒歩約20分の『イオンモールNagoya Noritake Garden』。こんな都市部にデカ・イオンがあるパターン珍しい。ここの3階フードコートにたこ寿があるようだ。

……よかった! たいして混んでない!!

・チョイスむずすぎん?

この日は土曜日(13時ごろ)。常に行列は絶えなかったが、せいぜい10〜20組といったところ。もちろん日によると思うが、少なくとも半日待ち状態は解消されているとみて間違いないだろう。

調べたところ、元々この場所には普通にスガキヤがあった模様。

それが昨年リニューアルされ『たこ寿を併設したスガキヤ』に生まれ変わったのだそうだ。スガキヤだけでも嬉しいのにたこ焼きも一緒に買えるとは、旅行者テンション激上がり!

たこ寿の基本メニューはもちろんたこ焼き。スタメンは『そのまんま』『甘辛どろしょうゆ』『甘口ソース』『ねぎ醤油』の4つだ。どれが「ノーマル」に該当するのか、これほど分かりにくいラインナップも珍しい。

こう見えて割と少食ぎみな私にとって、たこ焼きは2皿が限度である。期間限定の『台湾ソース』味が死ぬほど名古屋っぽくて最後まで悩んだが、やはり最初はスタンダードを食べてみるのがセオリーというもの。

かくして断腸の思いでチョイスしたのが『そのまんま』(480円)と『甘辛どろしょうゆ』(500円)。メニューに「オススメ!」と書かれていたのが『甘辛どろしょうゆ』であったこと、『そのまんま』をスルーすることはさすがにできなかったことが理由だ。

・この味は……

見るからに「ポタッ」としているたこ寿のたこ焼き。

「外カリ中トロ」がウリの『築地 銀だこ』にならって表現すると、「外ポタ中ポタポタ」といったところだろうか。ひっくり返すのにけっこう技術がいりそうである。コレ、マジでそのまんま食べるの? 本気ですか?

公式サイトによると、たこ寿のたこ焼きには「秘伝のスガキヤだし」が使用されているらしい。明石焼きですらダシ汁につけて食べるというのに、生地によほど味がシュンでいるのだろうか? (※ 味がシュンでる=西日本の方言で「味が染みている」の意)

あぁ……これは「優しい味」ですねえ。

「優しい味」と「味が薄い」は紙一重だと思っているのだが、ともかく「優しい味」以外の表現がなかなか難しい『そのまんま』。中ドロッドロ系。個人的にはカリカリ系よりこっちのタイプのほうが好き。たしかに全然「そのまんま」イケる。タコのサイズは普通だ。

以前の記事でもお伝えしたが、スガキヤのラーメンって「いい意味で何がイイのか分かんない味」である。そういう意味では、この優しい味としか言いようのない味は「すごくスガキヤっぽい味」といえるのかもしれない。

・結論として……

ただ、ソースをかけるより「そのまんま」のほうがウマいのか? と訊かれると……

え〜〜〜〜? どうだろ……よく分かんない。『甘辛どろしょうゆ』はその名のとおり、醤油みのあるソースとマヨ、そこへ強めの唐辛子がアクセントになっている。おいしい。屋台のイカ焼きを彷彿とさせる。

個人的には「やっぱり、たこ焼きにはソースがかかっているほうがイイかも?」と感じたが、かといって『そのまんま』もおいしいので、アッチのほうが好きだという人もいると思う。『そのまんま』のポテンシャルが高いからこそ、ソースがより引き立つとも考えられる。

つまりどうすればいいのかというと……これは「どっちも食べてみたらいい」の一言に尽きる。1人で2皿は割とペロリだったので、2〜3人で来れば全味制覇も可能だ。これまでに食べたどのたこ焼きとも異なることは確かなので、近くへ立ち寄った際はぜひ体験してみてくれ。

参考リンク:スガキヤ 執筆:亀沢郁奈 Photo:RocketNews24.

▼せっかくだから記念撮影

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