激レアな「双頭のヘビ」、ショップ店員から名前も贈られ生後7カ月に

 エンジェルとジークを紹介しよう。かれらは同じ1匹のカリフォルニアキングスネークの2つの頭だ。このヘビはカリフォルニア州バークレーにある爬虫類ショップ「East Bay Vivarium」で暮らしている。

提供:East Bay Vivarium ※クリックすると拡大画像が見られます

 エンジェルとジークは、店員2人の名を取って命名された。生後およそ7カ月で、まれな突然変異を持つヘビとしては驚くべき年齢だ。双頭のヘビは通常、早くに死んでしまう。エンジェルとジークは、頭が1つのキングスネークほど素早くも優雅にも動かない。

右の頭の方が大きい提供:East Bay Vivarium ※クリックすると拡大画像が見られます

 爬虫類好きなら、かれらに個性があることを知っているだろう。大半のキングスネークはすぐにフンをしたり逃げたりするものだと、East Bay VivariumのAlex Blanchard氏は米CNETに語った。同氏はこの双頭のヘビを「おとなしい」と表現し、「臆病でも噛みつきやすいわけでもない。キングスネークにしてはかなり落ち着いている」と話した。

 右の頭が優位のようで、今のところ餌を受け取るのはこちらだけだが、成長につれて変わる可能性もある。現在エンジェル/ジークは週に1度のペースで食事をしている。Blanchard氏は「もっと与えれば食べるだろうが、かなり良い状態だ」と語る。

 カリフォルニアキングスネークは毒を持っておらず、カリフォルニアの都市部や草地、砂漠、森林に生息する。体の色はさまざまで、通常は濃淡の縞模様があるが、エンジェルとジークは特徴的な模様のある「モルフ」だ。

 現在、このヘビは販売されていないが、Blanchard氏によると非公式な問い合わせはいくつか寄せられているという。East Bay Vivariumを訪れれば会える可能性は高いが、人目を避けるためのスペースに隠れている場合もある。

 East Bay Vivariumは3月下旬にInstagramでこのヘビの写真を公開した。スタッフらは予想外の反響に驚いたという。Blanchard氏は「私たちは、このヘビを見に来た人が他の動物や種についても知り、飼育下および野生の爬虫類について視野を広げるきっかけになることを願っている」と語った。

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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