ロッテ・吉井監督 退任へ 今季3年目で8年ぶり最下位…後任はサブロー・ヘッドコーチ最有力

 ◇パ・リーグ ロッテ0―2日本ハム(2025年9月27日 ZOZOマリン)  ロッテの吉井理人監督(60)が今季限りで退任する可能性が高いことが27日、分かった。就任1年目の23年から2年連続でCSに進出したが、3年目の今季は17年以来8年ぶりの最下位。1年契約で球団は契約を更新しないとみられる。後任はサブロー・ヘッドコーチ(49)が最有力候補に挙がっており、来季は新監督で巻き返しを図ることになりそうだ。 【写真あり】ドラ1候補の158キロ右腕 健大高崎・石垣元気がロッテと面談  25日に8年ぶりの最下位が確定。この日、日本ハムに敗れて80敗に到達した吉井監督は「もう、これはほんと結果なんで」と淡々と語った。2年契約の最終年だった昨オフに1年の契約延長となった。しかし、3年連続のCS進出を逃すどころか、記録的な低迷ぶりでユニホームを脱ぐ可能性が高まった。  井口資仁監督の電撃辞任を受け、22年オフに就任。コーチ時代から育ててきた佐々木(現ドジャース)をエース格に成長させ、2年連続でCS進出に導いた。迎えた勝負の3年目。しかし、ポスティングシステムでメジャー移籍した佐々木の抜けた穴は大きかった。  5月4日に単独最下位に転落すると、借金は膨らむばかり。先発陣はFAで獲得した石川柊やボス、サモンズの新外国人が精彩を欠いた。吉井監督が「今年は試合の後半にリリーバーが試合をつぶしてしまうことが本当に多かった」と振り返ったように、救援陣も安定感を欠いた。打線も24度の零敗を喫するなど援護できない試合が目立ち、最下位から一度も抜け出せないままパ・リーグ全5球団に負け越しを喫した。  後任はサブローヘッドが最有力候補に挙がる。23年から2軍監督を務め、育ててきた山本や寺地ら、若手が今季から頭角を現した。前半戦で苦しんだドラフト1位・西川の打撃改造にも着手。後半戦で飛躍を遂げており、球団内ではそうした手腕を高く評価している。今季は交流戦を前に1軍ヘッドに配置転換され、投打にわたって課題を把握している。  現役時代は「つなぎの4番」と呼ばれ、勝負強い打撃で05、10年の日本一に貢献。10年はシーズン3位からの「史上最大の下克上」の立役者となった。就任すればロッテでプロ入りし、監督を務めるのは10~12年の西村徳文氏以来。「つなぎ」ではなく、満を持して指揮を執ることになる。  ◇吉井 理人(よしい・まさと)1965年(昭40)4月20日生まれ、和歌山県出身の60歳。箕島から83年ドラフト2位で近鉄に入団。88年に最優秀救援投手に輝き、95年にヤクルト移籍。98年からメッツ、ロッキーズ、エクスポズでプレーし通算32勝。03年の国内復帰後はオリックス、ロッテでプレーし、07年に現役引退。日米通算547試合で121勝129敗62セーブ、防御率4・14。引退後は日本ハム、ソフトバンク、ロッテでコーチを務め、23年からロッテ監督。  ◇サブロー(大村 三郎=おおむら・さぶろう)1976年(昭51)6月1日生まれ、岡山県出身の49歳。PL学園から94年ドラフト1位でロッテに入団し、外野手として活躍。11年シーズン途中に巨人へ移籍、同年オフにFAでロッテに復帰した。通算1782試合で打率.265、127本塁打、655打点。05、07年にゴールデングラブ賞。16年の現役引退後はスペシャルアシスタント、楽天のファームディレクターを務め、23年に2軍監督として復帰した。妻はタレントの中嶋ミチヨ。

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