ラウールと井上由美子の「凄さ」の理由。『愛の、がっこう。』に沼った60代おひとりさま漫画家が最終回を言語化
「折原みと先生に愛のがっこうがぶっ刺さってるのちょっと面白いしなんか分かる……」
「えっ!折原みと先生!? 小学生の頃、漫画読んでました。 私も、今期いちばんハマったドラマが「愛の、がっこう」だったので、なんだか嬉しい。」
「タイムラインが愛のがっこうだらけなので折原みとさんのポストもよく見かけるんだけど、折原みとさんと言えば『翼のない天使たち』、大好きで小学生の頃何回繰り返し読んだことか。」
「折原みと先生 小中学生だった時の私のバイブルだったw 本が好きになったきっかけの方 「時の輝き」は特に大事な1冊。そのみと先生もまさかハマってたとはw」
「折原みとさん、凄い! こんな的確にラウール君のカヲルのお芝居の凄さを表現して下さってる方初めてです! そーなのそうなの!!ってめちゃくちゃ興奮しちゃいました ありがとうございました!」
9月18日に最終回を迎えたドラマ『愛の、がっこう。』。毎シーズン、新作ドラマは必ずチェックしているという、漫画家で小説家の折原みとさんが、7月期のドラマで、もっともハマったドラマだという。その魅力をつづった記事に、大きな反響があった。
折原みとさんは2025年で漫画家デビュー40周年。100万部を超えた『時の輝き』をはじめ、『アナトゥール星伝』『翼のない天使たち』など、多くのベストセラー・ロングセラーを生み出してきた。
物語を紡ぐプロの折原さんは、最終回をどのように見たのか。その「凄さ」を言語化する。
*本作には最終回のネタバレが含まれます。ご了承下さい。
期待以上のエンディング
みなさんは、ご覧になっただろうか?未だネットでも興奮冷めやらない、「愛の、がっこう。」最終回!!
文字どおり、「愛」がいっぱいのエンディング。期待以上の結末に、感動が止まらない……!!
前回の記事で、ラウールくんの魅力について書かせていただいたが、最終回でも、またしても、彼は凄まじい演技を見せつけてくれた。
なんといっても息を飲んだのは、美容専門学校の入試に落ちて、自暴自棄になったカヲル(ラウールくん)が、愛実(木村文乃さん)に本音をぶちまけるシーン。
©フジテレビ「何だよ、汚ねえもん見るみたいに」
「人見下して、バカにしやがって!」
美しい顔を歪め、涙でぐしゃぐしゃになりながら泣きわめくラウールくんには、完全に役が憑依していた。
「この際、言ってやるよ。あんたも……、 俺のこと見下してんだろ? 人振り回してバカにしやがって!」
ああ、そうか。これが、カヲルが心の底に秘めていた「本音」だったのか。
愛実を思い慕いながらも、いつまでも「先生」と「生徒」ではいたくなかったのかもしれない。 愛実と対等の立場になって、彼女を愛したかったのかもしれない。
だからこそ、自分の力で、美容専門学校に合格することに賭けていたのに……。