EU、対米関税交渉不発時の対抗措置を8日に発表=貿易担当委員
欧州連合(EU)欧州委員会のシェフチョビッチ委員(貿易・経済安全保障担当)は7日、米国との関税措置を巡る交渉が不首尾に終わった場合の対抗措置の詳細を8日に発表すると明らかにした。2024年11月撮影(2025年 ロイター/Johanna Geron)
[シンガポール 7日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のシェフチョビッチ委員(貿易・経済安全保障担当)は7日、米国との関税措置を巡る交渉が不首尾に終わった場合の対抗措置の詳細を8日に発表すると明らかにした。
シェフチョビッチ氏は、シンガポールとのデジタル貿易協定の調印後の記者会見で「明日、われわれは潜在的な是正措置の分野と、今後の協議に重要な分野の両方における次の準備措置を発表する」と表明。
あらゆるシナリオに備え、EU加盟国や業界と緊密に協力していくとした上で「交渉が最優先されることは明らかだが、いかなる犠牲も払うという意味ではないことをはっきりさせておきたい」と述べた。
シェフチョビッチ氏によると、EUから米国へ輸出されるモノ(財)のうち米関税対象は現時点で70%を占める。医薬品や半導体、その他の製品に関する米追加調査の結果次第では、その割合が97%にまで拡大する可能性がある。
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