【実態】「安全を確保できない」万博EVバスが“負の遺産”に…関係者が明かす“補助金目当て”の無責任体質(2026年5月23日掲載)|YTV NEWS NNN

 大阪・関西万博で来場者を輸送したEVバス。環境にやさしい乗り物として導入されましたが、安全性に致命的な問題があり路線バスなどへの転用は断念されました。相次ぐトラブルや関係者が明かす販売会社の無責任な体質など、負の遺産となった背景に迫ります。(読売テレビ 報道局:瀬川 裕大)

 万博の“レガシー”として活躍するはずだったEVバス。閉幕後は、“バスの墓場”とも揶揄される大阪市城東区の敷地で、“塩漬け”状態となっていました。

 5月18日、バスはトレーラーに乗せられ、撤去に向けた作業が始まりました。“負の遺産”となったEVバスの側面には、ブルーシートが貼られ、ラッピングが見えない状態に…。なぜ、このような末路をたどることになったのでしょうか。

 大阪・関西万博で、来場者を輸送したEVバスは電気で動くため、環境にやさしい乗り物だとして、大阪メトロが導入し、万博閉幕後は、路線バスなどへの転用が予定されていました。しかし…。

 (大阪メトロ・河井英明 社長)「当社保有の当該EVバスすべてについて、運行を再開せず、今後使用しないことをお知らせいたしました」

 背景にあるのは、「安全性を確保できない」という、公共交通としての致命的な問題です。

 万博開催中の去年9月、回送中に大阪市内を走っていた、大阪メトロのEVバスのドライブレコーダーの映像には、バスが交差点を通過した直後、中央分離帯にぶつかる様子が映っていました。運転手は左にハンドルを切っていますが、バスは反対の右方向に進んでいるのがわかります。

 このとき、バスは中央分離帯に衝突し、縁石に乗り上げました。事故当時、乗客はおらず、ケガ人はいませんでしたが、一歩間違えば、大惨事につながりかねない事故でした。 (男性運転手)

「衝突直前、ハンドルを左に切ったが、右に流れていくような感覚があり、車体をコントロールできなかった」

関連記事: