「バレー・フィーバー」は犬などのペットも感染 専門家が注意呼びかけ(9/25)

【ロサンゼルス23日】最近感染者が増加傾向にある、インフルエンザや風邪に似た症状が出る「バレー・フィーバー(渓谷熱)」が、犬などのペットも感染するとして、リサーチャーらが注意を呼びかけている。

 カリフォルニア州では毎年、約1,000件の犬のバレー・フィーバー感染が報告されている。2024年の人間への感染例は1万2,000件以上。

 バレー・フィーバーはアメリカ南西部の風土病で、土壌などから真菌胞子を吸い込むことで引き起こされる。症状は発熱、咳嗽、胸痛、頭痛、関節痛、倦怠感など。軽症なら肺の感染症でインフルエンザに似た症状が出て、時に息切れが起きる程度だが、悪化して全身に広がり様々な症状が出る場合もある。感染後1~3週間で発症することが多い。

 UCデービス校で獣医疫学を教えるジェーン・サイクス医師は、土を掘るなどの習慣がある犬はバレー・フィーバーに感染する可能性が高いと説明。バレー・フィーバーは犬以外にも馬や豚にも感染し、人間の症状を軽くした症状が出る場合が多いそう。

 サイクス医師は、人間への感染対策として、工事現場などで働く人やガーデニングをする人はマスクを着用するようアドバイスした。

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