クアルコムの四半期売上高見通し、予想下回る 関税の影響反映
アカシュ・パルキワラ最高財務責任者(CFO)はこの見通しについて、「現時点」での関税の影響を反映しているとした上で、米中貿易摩擦の急展開により状況は変化する可能性もあると指摘。「予測は困難だ」と述べた。
クアルコムの株価は引け後の時間外取引で約6%下落した。
同社の半導体は現在、トランプ大統領による高関税の対象外となっているが、景気減速により需要は打撃を受ける可能性が高い。
サミット・インサイツ・グループのアナリスト、キンガイ・チャン氏は「クアルコムはスマートフォン、消費者向けIoT(モノのインターネット)、自動車の最終市場に関わっているため、関税を巡る不確実性は間違いなく売上高見通しに影響を及ぼすだろう」と述べた。
クアルコムのクリスティアーノ・アモン最高経営責任者(CEO)は、マクロ経済や世界貿易を巡る状況に懸念を示した。
LSEGのまとめたアナリスト予想は103億5000万ドルだった。
第3・四半期の調整後1株利益見通しは2.60─2.80ドル。市場予想は2.67ドルだった。
合わせて発表した第2・四半期(1─3月)決算は、調整後1株利益が2.85ドル、売上高は109億8000万ドル。いずれも市場予想の2.82ドル、106億6000万ドルを上回った。
ライセンス事業の売上高は13億2000万ドル、半導体事業の売上高は94億7000万ドルで、ともに市場予想を上回った。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
Max A. Cherney is a correspondent for Reuters based in San Francisco, where he reports on the semiconductor industry and artificial intelligence. He joined Reuters in 2023 and has previously worked for Barron’s magazine and its sister publication, MarketWatch. Cherney graduated from Trent University with a degree in history.