「すごい事故…」 首都高「4台の"多重事故"の瞬間」映像に反響多数 「運転する資格ない!」「免許返納しろ!」意見も!? 「つぎつぎ衝突&大破」の衝撃 "車間不足"で大惨事に
動画は日中、首都高の入口から本線への合流部を映しています。付近の景色や構造物などから、首都高3号渋谷線上りの三軒茶屋入口・池尻出口とみられます。
映像の開始時点で、すでに右車線は渋滞が発生していることがわかります。ただし、左車線は少し流れているようです。入口からもクルマが流入しています。
右車線のクルマは車間距離が非常に短く、映像の開始時点で渋滞末尾のほとんどのクルマ、焦って強めのブレーキを踏んでいるようです。ふだんクルマを運転している人ならば、この強めのブレーキは「追突されそう」と嫌な不安がよぎるかもしれません。
映像2秒。右車線の渋滞末尾に白いセダンが接近。このセダンも車間距離は不十分で、ブレーキを踏むのもやや遅れ気味で、前の黒いミニバンに急接近します。
セダンは急に前のクルマに近づいたため、危険だと感じたのか、あるいは池尻の出口で降りようと焦ったのか、ミニバンに衝突する寸前のところで本線から右の合流車線・出口レーンへするするっと移動し出口で進行。衝突は免れました。
しかし、そこから悲劇が起きます。
白いセダンの直後を走行していたグリーンのコンパクトミニバンは、例によって不十分な車間距離でした。
セダンが眼の前から急に消えたことで、どうやらその前に渋滞が発生していることに気づかなかった様子です。映像でもわかるほど、急ブレーキをかけます。
さらに、ここでもやはり車間距離不足でミニバンの後ろに接近していたコンパクトSUVも慌てて急ブレーキをかけますが、間に合いませんでした。さきほどの悪い予想が的中し、事故が起こってしまいます。
しかし、悲劇はこれだけでは終わりません。
コンパクトSUVの直後を走っていたワンボックスバンも、1台分くらいの車間距離しか確保しておらず、やはり前方を見ていなかったようです。
前が沈み込むほどの急ブレーキをかけたものの、続けてこちらも衝突。さらにこのワンボックスバンに連続し、もう1台のワンボックスバンも衝突。
粗い映像ですが、前のワンボックスはリアが大きく凹んでおり、後ろのワンボックスもフロント部分が大破。
最終的に、4台による多重衝突事故という大惨事になってしまいました。
ワンボックスの後ろにいた白いステーションワゴンは、十分な車間距離を保っていたため、無事でした。
一連の事故は、「車間距離の不足」、および「前方不注意」が原因です。車間距離が不足したことで直前のクルマしか見えていなかった、という2つが重なった複合的な要因の可能性もあります。
首都高は投稿で「渋滞の発生が予想されているときには、いつも以上に前方を注意する」と警鐘を呼びかけています。
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この動画について、SNSでは驚きの声とともにさまざまなコメントが寄せられています。
「何処見てるんだ?車間空けてないから、そうなる」「状況判断が遅い」「車間詰めすぎ」「本当に免許返納したほうがいい。」「防げる事故なのに運転する資格ないですね」と、映像のクルマのほとんどが映像でもわかるほどの著しい車間距離不足であったことを厳しく指摘する声が多くみられます。
もし混雑してきたと感じたら、前方に注意して早めに減速するとともに、車間距離を多く開けること、また明らかに渋滞しているのであれば、ハザードを点灯させて後続車に知らせることが必要です。
また、「ちかごろハザード出す人減ったよね」「渋滞最後尾の車両がハザードを点滅させていれば急ブレーキは必要無かった」と、渋滞末尾でのハザード点灯で防げたのではないかという意見もありました。
JAF(日本自動車連盟)では、高速道路などで前方が渋滞しているとき、ハザードを点灯させ、後続車に知らせるように案内していますが、今回の映像では確認できておらず、渋滞に気づくのが遅れた人もいそうです。
いっぽう、「プリウスのフェイントにやられたな。」「プリウスがウインカー出さずに無理な車線変更したから、後続車がブレーキ間に合わなかった気がする」と、白いセダンの急な車線変更が追突を招いたのではないかと考える人もいるようです。
長期連休など渋滞が予想される時期は特に、道路上に示された渋滞情報なども確認しつつ、徐々に周囲のクルマが増えてきたら、渋滞が発生するかもしれないと考え、いつも以上に前方に注意し、車間距離を確保したほうが良いでしょう。