トランプ氏、対中関税引き下げの可能性示唆 週末の米中協議「友好的」

トランプ米大統領は8日、週末に予定される貿易を巡る米中高官協議では実質的な討議が行われる見通しと述べた。2019年6月、大阪で撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ ワシントン 8日 ロイター] - トランプ米大統領は8日、週末に予定される貿易を巡る米中高官協議で実質的な討議が行われるとし、対中関税率が現在の計145%よりも高くなることはなく、むしろ引き下げられる可能性が高いとの認識を示した。

トランプ大統領は、対中関税が「これ以上高くなることはない」とし、「145%まで来ているため、下がるのは確実だ」と言及。週末の米中高官協議は「極めて友好的なものになる」と述べ、米国が関税を引き下げることで緊張緩和に向けて動く可能性があることを示唆した。

米中は、両国間の貿易摩擦を巡り今週末にスイスで高官協議を行う。世界経済を混乱させている貿易戦争の解決に向けた第一歩となる可能性がある。

高官協議後に習近平国家主席と会談するかという記者団からの質問に対しては「するかもしれない」と応じた。

トランプ大統領は「中国と良い週末となるだろう。中国側は得るものが多く、ある意味、われわれよりもはるかに多くのことを得ると思う」と言及。中国はディールを望んでいると確信しており、米中の貿易協定で合意が成立しても驚かないと述べた。

また、中国が米国に対し「莫大な貿易黒字」を抱えており、受け入れられないとし、中国経済がオープンとなることを望むと述べた。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: