人気VTuber・電脳少女シロの運営会社、メタバースアパレル事業に参入 加速するVTuberとVRChatの接近
アップランドはVTuber運営やIP開発などを行う企業。2023年からMBSグループに加わっている。 2017年に電脳少女シロさんがデビュー。その後、VTuber事務所・.LIVE(どっとライブ)を始動し、花京院ちえりさん、神楽すずさん、カルロ・ピノさん、もこ田めめめさん、ヤマト イオリさんらがデビュー。VTuber業界の黎明期を彩った。 現在も、上述のVTuberのほか、VTuberグループ・ぶいぱいを運営。3期生までデビューしたグループとして成長を続けている。
「wearverse」は10月3日時点で、「BOOTH」にショップをオープン。アバター向け衣装「アーバン・クラシカル」「マジカル」の2着をリリースしている。 また、ブランドのDiscordサーバーもオープン。「wearverse」販売衣装を着たスナップ写真投稿チャンネルや、衣装やアバターのリクエスト窓口が設置されるほか、キャンペーンや最新情報も配信予定だ。
VTuberとVRChatの接近は、2024年後半を境に加速しつつある。 一例として、ホロライブは所属VTuberがVRChat配信を相次いで実施し、大型ゲーム企画にまで発展するなど、業界内でも熱量が特に強い。 一方で、アップランドも所属タレントのVRChat熱は強まっていた。2025年2月には.LIVE所属の神楽すずさん、ぶいぱい所属の鬼頭みさきさんがVRChat配信を開始。 複数回に渡り、VRChat上での雑談や、ワールド訪問といった配信を行っている。 とりわけ、鬼頭みさきさんの配信頻度は多く、リスナー参加型企画も実施するなど、非常に前のめりな姿勢を見せている。また、市販アバターのカスタマイズモデルを利用するケースも見られ、VRChatカルチャーの理解度は一定以上と見積もれる。 「wearverse」は、こうした所属VTuberたちの熱量が波及する形で始動した事業とも考えられる。VTuber事業の経験が、VRChat領域にどこまで通じるかどうかが、大きなポイントになるだろう。
浅田カズラ