マイクロソフト、1─3月は予想上回る増収 Azure好調
同社はまた、アナリスト予想を上回るクラウドコンピューティング収入の伸びを見込み、株価は時間外取引で一時9%上昇した。
AI分野での大規模な投資が成果を上げている兆候を明示し、AI関連サービスに対する需要減速を巡る懸念を和らげる可能性が高い。
売上高は13%増の701億ドル。LSEGのまとめたアナリスト予想は684億2000万ドルだった。
1株当たり利益は3.46ドル。予想の3.22ドルを上回った。
Azureの売上高の伸びは33%と、ビジブル・アルファがまとめたアナリスト予想の29.7%を上回った。AIの成長寄与度は前四半期の13%ポイントから16%ポイントに拡大した。
アジュールを含むインテリジェントクラウド部門の売上高は約21%増の268億ドルで、市場予想の261億7000万ドルを上回った。
「Xbox」やノートパソコンを含むパーソナルコンピューティング部門の売上が6%増加したことも利益をもたらした。
<4─6月期も好調見通し>
マイクロソフトは第4・四半期(4─6月)のクラウドコンピューティング収入伸び率を恒常為替レートベースで34─35%と予測。アナリスト予想の31.8%を大きく上回った。インテリジェントクラウド部門の売上高は287億5000万─290億5000万ドルを見込み、アナリスト予想の285億2000万ドルを上回った。
マイクロソフトによると、法人顧客によるインフラ・ソフトウエア新規契約を反映する「commercial bookings」の伸び率は、生成AI「チャットGPT」を開発したオープンAIとのアジュール 新規契約が一因となり、1─3月期に18%となった。マイクロソフトはオープンAIとの契約規模についてはコメントを避けた。
Eマーケターのブリーフィング担当シニアディレクター、ジェレミー・ゴールドマン氏は「関税が懸念され、AI支出が注目された中で、この四半期は華々しくはないものの明確な勝利だ」と述べた。
1─3月期の設備投資額は52.9%増の214億ドル。ビジブル・アルファによる市場予想は223億9000万ドルだった。ただ、耐用年数の長い資産への支出割合は全体の約半分に低下した。
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