太陽系に秒速58kmで突入!史上3例目の恒星間天体「ATLAS彗星(3I/ATLAS)」を発見(sorae 宇宙へのポータルサイト)
太陽に最接近する前後は、地球とATLAS彗星は太陽を挟んで真裏に位置するため、9月から12月初旬までは地上からの観測ができません。しかし、火星で観測できるチャンスがあるかもしれません。火星に対しては10月2日に約3000万kmの距離を通過すると見積もられており、アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」がギリギリ観測できる明るさとなる可能性があります。 そしてもしかすると、このニュースを見た人の中には「またATLAS彗星か」という感想を抱いたかもしれません。これは彗星の命名規則で生じる問題です。しかし、今後はそのような事態がもっと増えるかもしれません。先日稼働を開始したばかりの「NSFヴェラ・C・ルービン天文台」は、今まで見逃されてきた恒星間天体を大量に発見することが期待されています。もしかすると、今後は恒星間天体の発見報告は珍しくないものになるかもしれません。そして、その大半は彗星であると予想されることから、数年後には「またルービン彗星か」というボヤきをしているかもしれません。 参考文献・出典 Minor Planet Electronic Circular. “MPEC 2025-N12 : 3I/ATLAS = C/2025 N1 (ATLAS)”.(Minor Planet Center) Small-Body Database. “C/2025 N1 (ATLAS)”.(NASA/JPL) astrafoxen氏のBlueSkyプロフィール Groups.io上での投稿 “"Pseudo-MPEC" for A11pl3Z”. NASA Science Editorial Team. “NASA Discovers Interstellar Comet Moving Through Solar System”.(NASA) Kelly Kizer Whitt. “BREAKING: New interstellar object candidate heading toward the sun”.(EarthSky) Stephen Luntz. “We May Have Our Third Interstellar Visitor And It’s Nothing Like The Previous Two”.(IFL Science)
彩恵りり / sorae編集部