エッフェル塔最上階が立ち入り禁止、欧州を熱波が襲う-各地で警報

Joe Wertz、Nayla Razzouk

  • パリでは気温が41度に-スペインの一部では43度に達する見込み
  • フランスで学校閉鎖や停電、イタリアでは屋外での作業禁止

欧州では今後数日に猛暑がピークを迎える見通しで、サハラ砂漠からの熱波によりフランスからスイスアルプスにかけて警報が発令されている。

  パリでは1日に気温が最高41度に達し、エッフェル塔の最上階は2日間、立ち入りが禁止される。6月19日以来続いている熱波の影響で、パリとその他15の県に対しても警報が出されている。

  イベリア半島ではさらに高温になる見通しで、スペインの一部地域では43度に達する可能性がある。ポルトガルのベジャでも同様の高温が予想されており、6月29日にはエボラで6月として過去最高となる46.6度が観測された。

  ロンドンも1日には34度に達する可能性があるが、2日以降は気温が下がる見込みだ。

  気候変動により、熱波の強度と頻度が増しており、電力システムへの負荷を高めるとともに、何百万人もの健康を脅かしている。気温の上昇はまた、激しい嵐や山火事といった極端な気象現象を欧州に引き起こしている。欧州大陸は世界で最も速く温暖化が進んでいる。

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  放送局フランス・アンフォによると、極端な高温の影響で1日は全国でおよそ1350の学校が全面または一部休校となった。また、アルデッシュ県とドローム県では5000世帯以上が停電に見舞われた。

  イシ・ラジオの報道では、トゥールーズやリムーザンとパリを結ぶ列車に熱波の影響による遅延・運休が生じている。フランス中部のブールジュ市では、地元当局が図書館、音楽院、公会堂、空港内の施設など、冷房の効いた空間を市民に無料開放した。

  イタリアでは、一部地域で非常命令が出され、9月半ばまでの間、最も暑い時間帯に屋外で作業することが禁止されている。フィレンツェでは、2日に気温が40度に達する見通しだ。

  ドイツとスイスアルプスでも、猛暑や雷雨に対する警報が発せられている。

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