仏が米国大使呼び出し、「反ユダヤ主義」巡る公開書簡に反発

 フランス外務省報道官は24日、米国のクシュナー駐仏大使(写真)を呼び出したと明らかにした。2022年ニューヨークで撮影(2025年 ロイター)

[パリ 24日 ロイター] - フランス外務省報道官は24日、米国のクシュナー駐仏大使を呼び出したと明らかにした。同大使がフランスは反ユダヤ主義の暴力を抑制する十分な対策を講じていないとするマクロン大統領宛ての書簡を公開したことを受けた。

クシュナー大使はユダヤ人で、トランプ米大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏の父。同大使は米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)で開示した公開書簡で、パレスチナ国家承認に関する仏政府の声明が国内で反ユダヤ主義的事件を助長しているとし、憎悪犯罪に関する法律を緊急に執行し、イスラエル批判を和らげるようマクロン大統領に求めた。

仏外務省はクシュナー大使の主張について「容認できない」とし、同氏が25日に同省に足を運ぶ予定だと述べた。

マクロン氏はパレスチナ自治区ガザにおける民間人の犠牲などを巡りイスラエルのネタニヤフ首相を厳しく批判している。

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