ロシア領へ「攻撃なき勝利困難」 トランプ大統領が一転圧力 和平交渉難航いらだち
「ちょうどその場にどうしても参加したいと思っている人物から写真が届きました」 そう言って、トランプ大統領が取り出したのは、米ロ首脳会談の際に撮影されたプーチン大統領との記念写真です。 来年、北中米で開催されるサッカーのワールドカップにプーチン大統領が「来るかもしれない」と発言しました。ロシアとの関係改善をにおわせたかと思えば…。 「次の2週間で、今後どうなるか分かるでしょう。大規模な制裁か、大規模な関税か。あるいは両方を実行するかどうかを決めます」 アラスカ州での会談から1週間が経過しても、具体的な動きが見られないことにいらだちをあらわにしました。
これ以外にも、トランプ大統領は21日、SNSにこう投稿しています。 「侵略国を攻撃することなく、勝利することはとても難しいです」 ウクライナによるロシア領への攻撃を容認する可能性を示唆しました。 ロシアへの圧力を再び強める姿勢を見せることで、開催に消極的なウクライナとの首脳会談を実現させたい狙いがありそうです。
和平合意の前提として、ロシアの再侵攻を防ぐ「安全の保証」についても動きがありました。 ウクライナのゼレンスキー大統領は23日、SNSに投稿しました。 「ウクライナとアメリカ、ヨーロッパ諸国が枠組みの策定に向けて作業を進めています。すべての取り組みは近日中に完了する予定です」 ただ、難航も予想されます。 ロシアのラブロフ外相は、ウクライナへの安全の保証に「ロシアや中国も参加するべきだ」と反発。これをゼレンスキー大統領は強く拒否しました。 「中国は最初からこの戦争を止める手助けをしてくれませんでした。本当に助けを必要とした時に、助けてくれなかった国の保証は必要ありません」(地元メディアから) 24日はウクライナが34年前に旧ソ連から独立した日であり、同時にロシアによる侵攻開始から3年半となります。 「ウクライナは平和を手に入れます。安全の保証は、世界中の誰もがウクライナを攻撃することを考えられないほど強固なものです」 (「グッド!モーニング」2025年8月25日放送分より)
テレビ朝日