国産ミドシップの代名詞NSXに初代エスティマも採用!! みんなが高性能って言うミドシップのデメリットって?

 2028年登場予定のトヨタ GRセリカは、駆動方式にミドシップ4WDを採用するという。ミドシップの希少性と特別感で、ますますセリカが楽しみになってくる。ここでは、2025年までに販売された日本のミドシップ車をご紹介する。※本稿は2025年8月のものです文:永田恵一/写真:ホンダ、トヨタ、マツダ、ベストカー編集部 ほか

初出:『ベストカー』2025年9月26日号

【画像ギャラリー】スポーツカーだけじゃないんだね!! 意外と多様なクルマが採用していた日本のミドシップ車(20枚)

スーパーカーの強烈な印象から、「ミドシップ=スポーツカー」とイメージしがちだが、さにあらず。実に多種多様なカテゴリーにミドシップ車が存在する

 ここでご紹介する、販売された日本車ミドシップモデルの数だが、一部が抜けていたとしても30車には届かない。

 これまで登場した歴代の日本車の数を考えれば、この少なさこそ「スペシャル」である証明。なかには市販を断念して1台だけ登録されたモデルもある!!

 当時の軽トラTN360の基本コンポーネンツを使い、ドアはバーで代用するなど、いかにも楽しげなモデルながら、販売は超低調だった。

日本初のミドシップスポーツ

 当時のカローラのパワートレーンを使った横置きミドシップ。Tバールーフの設定など軟派な面も持ち、後期型で1.6Lスーパーチャージャーも追加。

 セリカのパワートレーンを使うなど、2代目は車格を向上。1型のターボ車は危うい面もあったが、5型までの改良で完成度を高めた。

 エンジンは1列目下に75度傾け搭載し、短いノーズを持つ画期的なミニバンで、高コストなどの難点もあったが、素晴らしい操安を実現。

ホンダ初の本格スポーツカー

 ポルシェ 911やフェラーリ 328をターゲットにしたエンジン横置きミドシップ。優れた基本設計と改良の賜物で15年生産された。

 エンジン横置きミドシップ+オープンの軽スポーツ。3連スロットルながらNAのため速くはないが、バイク的楽しさが魅力だった。

 エンジン横置きミドシップ+ガルウイングドアという軽スポーツで、物珍しさはあったが、走りはトリッキーだったのも事実だった。

 アルミモノコック+FRP製ボディに日産SR20DEを横置きミドシップに搭載した、トミーカイラ初のオリジナルカー。

広さ・安全性のためのミドシップ

 衝突安全性と広いキャビンの両立のため、エンジン縦置きミドシップ+4WDのパワートレーンを床下に搭載したユニークな軽だった。

 Zのパワートレーンも使った軽1BOXカー。Zのパワートレーン「も」としたのは、驚くことにミッションによりエンジン縦置きと横置きがあるためだ。

 MRシリーズの3代目は1.5L・NAエンジンのみで、リアの荷室なしとシンプルなモデル。実用性は低いが楽しいオープンだった。

 トヨタテクノクラフトの手による、3型以降の2代目MR2のNA車をベースにしたオープンカー。ソフトトップは簡易なものだった。

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