レッドブルF1角田裕毅、昇格後ベストのアゼルバイジャンGPは「偶然じゃない6位」“残留タイムリミット”迫る中で確かな自信

 バクー市街地サーキットで開催されたF1アゼルバイジャンGPで、レッドブルの角田裕毅は6位入賞を果たしたが、この結果は「偶然ではない」と考えている。

 今年の第3戦日本GPから急遽レッドブルのドライバーに抜擢された角田。シーズン中盤戦は入賞に手が届かないレースも続いたが、ローレン・メキーズ新代表の就任やアップデートが供給されたこともあり、オランダGPで久しぶりのポイントを手にした。

 ただ、角田には課題が残っていた。予選ペースではフェルスタッペンに接近することができていた一方で、決勝ペースはチーム側が参考データとして活用できないほど離されていたのだ。そこで角田はイタリアGP終了後、アゼルバイジャンGPまでの間に休みを返上してイギリス・ミルトンキーンズにあるレッドブルのファクトリーでシミュレータ作業に注力した。この努力が実り、アゼルバイジャンGPでのチーム昇格後最上位フィニッシュに繋がった。

 来季レッドブル残留に関して、首脳陣が角田に示したタイムリミットはメキシコシティGPが開催される頃。フェルスタッペンに接近して安定したパフォーマンスを発揮し、セカンドシートに相応しいと証明するまであと残り3戦と、決断の時は刻一刻と迫っている。

 しかし角田はアゼルバイジャンGPでの結果が特異点ではないと語った。

「波のあるシーズンですが、僕の中ではある意味1番良い1年になっていると思います」

 東京ゲームショウ2025来場に合わせてDAZNの取材に応じた角田はそう語った。

「この前のアゼルバイジャンGPは偶然じゃない6位だと思います。これからこの調子をさらに上げ、いつも通り全力で、皆さんに楽しんでもらえるようなレースができればと思います」

Yuki Tsunoda, Red Bull Racing Team

写真: Clive Rose / Getty Images

 アゼルバイジャンGP終了後には、新たに試したアプローチがロングランペースの改善に寄与したと示唆していた角田。日本に一時帰国する前にもファクトリーのシミュレータで1日作業を続けていたという。

「少し試してみたいなと思うモノを見つけて、それをシミュレータ上で試しました。実際にできるどうかは、(実車で)走ってみないと分かりませんが、ちゃんと使えるようにしたかったんです。またエンジン周りもどうしたらいいかというのを色々とやりました」

 なお角田が登場した東京ゲームショウ2025の『Red Bull Apex Takeover with Yuki Tsunoda』やインタビューの様子は、毎週月曜日22時に配信されるDAZN『Motorsports Time』でも取り上げられるので要チェックだ。

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