上田綺世と渡辺剛に“つねる”“引っ掻く”執拗な悪質行為…元オランダ代表ら21歳DFを猛批判「常軌を逸している」「愚かな行動」
主審から注意を受けるDFウーター・ゴーズ
AZのDFウーター・ゴーズがフェイエノールト戦でFW上田綺世やDF渡辺剛に行った暴力が物議を醸している。現地メディア『ESPN』などが伝えた。 ゴーズはフェイエノールトのCK時に渡辺のマークを担当。執拗に渡辺を押したり掴んだりしたことで何度も注意を受け、試合が止まる場面が目立っていた。そうした中で前半18分、フェイエノールトがスローインの準備をする中で突然、ゴーズが上田の背中をつまんで捻りあげると続けて背中を引っ掻く行為。上田は背中を押さえてしゃがみ込み、ここでも試合が止まった。 ゴーズは前半35分にハンドの反則でPKを与えてからも悪質な行為が続き、同44分のCKでは渡辺の右腕をつねって主審が試合を止める。渡辺はアンダーシャツを捲って傷跡を主審に見せるなど抗議したが、カードの対象にはならずここも注意にとどまった。
そうしたことが影響し、ハーフタイムにはトンネル内で両チームの選手が激しく対立する事案が発生。ゴーズは後半17分、MFクインテン・ティンバーの顔を叩いたことでようやくイエローカードを受けた。21歳のオランダ人DFはこれが今季リーグ戦初のイエローカードになった。
3-3の引き分けに終わった試合後、フェイエノールトのロビン・ファン・ペルシー監督はハーフタイムの対立について「選手たちが反応するのは当然だ」と話し、「ゴーズはそうしたことを絶えず行っている」とコメント。その上で「(処分は)オランダサッカー協会(KNVB)の管轄」とし、「非常に珍しいことではあるけれど冷静であることが重要だ」と一連の事案について見解を語った。
もっとも現地解説者からは痛烈な批判が相次いだ。元オランダ代表MFのテオ・ヤンセン氏は「完全に常軌を逸している。まるで二重人格のようだ」と力を込め、フェイエノールトOBのピエール・ファン・ホーイドンク氏は「馬鹿げている」と批判。元オランダ代表FWイブラヒム・アフェレイ氏は「エールディビジ全体から嫌われる形で記憶に残りたいと思っているのだろうか?」と疑問を投げかけた。 その一方、ジャーナリストのマルセル・ファン・ルースマレン氏は「大袈裟な反応」としてゴーズを擁護。一連の行為は「勝者のメンタリティ」だと述べた。これに対してファン・ホーイドンク氏は「勝者のメンタリティとは全く関係ない」と反論し、「愚かな行動。これはサッカーとは全く関係ない」と強調した。— ESPN NL (@ESPNnl) September 21, 2025Kees Kwakman en Kenneth Perez over het opstootje in de rust van AZ - Feyenoord