韓国大統領選、前首相が非常戒厳に反対 候補一本化目指す
6月3日の韓国大統領選への立候補を表明した韓悳洙・前首相(写真)は、尹錫悦・前大統領の「非常戒厳」宣言に反対していたと表明、政治の二極化を批判した上で、保守系候補の一本化を目指す方針を示した。ソウルで1日撮影。聯合ニュース提供(2025年 ロイター)
[ソウル 7日 ロイター] - 6月3日の韓国大統領選への立候補を表明した韓悳洙・前首相は7日、尹錫悦・前大統領の「非常戒厳」宣言に反対していたと表明、政治の二極化を批判した上で、保守系候補の一本化を目指す方針を示した。
保守系与党「国民の力」は金文洙前雇用労働相を大統領選の公認候補に選出。世論調査では最大野党「共に民主党」の李在明前代表が大きくリードしている。
韓氏は記者団に「私は常に戒厳令に反対だった」とする一方、共に民主党が弾劾案を30回以上提出したことを非難。
「今日の韓国の政治は、政治というより暴力に近い」とし、フェイクニュースの横行や反対意見を認めない風潮を批判した。
公約に掲げる憲法改正を就任3年目で実現すれば辞任する意向も示した。現行の大統領任期は5年。
保守系候補の一本化で金氏と合意できなければどうするかとの質問には、一本化が唯一の前向きな道であり、国民の力の意思を尊重すると述べた。
6日公表された中央日報の世論調査によると、李氏は50%近い支持を獲得。金氏が保守系の統一候補になった場合の支持率は33%、韓氏は36%だった。
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