16歳の後藤あいが初の“アマチュア・ドラコン女王” 38gのRシャフトで277.8yd!

◇国内女子◇住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 2日目(20日)◇新南愛知CC美浜C(愛知)◇6600yd(パー72)◇曇り(観衆5820人)

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)公認の「2025朝日インテックpresents ドライビング女王コンテスト」が第2ラウンド終了後に行われ、アマチュアの後藤あい(兵庫・松蔭高2年)が277.8ydで優勝を飾った。開催25回で初のアマチュアVで、優勝賞金50万円も獲得した。

16歳の少女と思えぬ強靭にしなるボディ。その体に負けず、後藤のシャフトがしなり、初速70m/秒の打球が飛び出した。試技2回の一発目で中弾道のキャリーは約260yd。そこからランして、277.8yd地点に止まった。「1球目だったんで、計測範囲内にと思って、思い切り振れなかった」という。

驚くべきはシャフト。USTマミヤ ATTAS SPEEDは重さ38g台の軽量タイプで、フレックスはRだ。「私はヘッドが遅れて来てくれて、ボールに当たってくれる方がタイミングを取りやすいんです。夏場はしなりが大きくなるけど、むしろそっちの方がいい」。ヘッドスピードは約46m/秒で女子プロの標準を軽く超える。そんな飛ばし屋ならシャフトは硬くS、Xの方が、と思いきや後藤は真逆のアプローチで飛ばしを実現する。

同じ石井雄二コーチに師事する穴井詩神谷そらという今季のドライビングディスタンス1位(ともに平均261.46yd)や、昨年覇者の工藤遥加を抑えての戴冠で、アマチュアながら賞金50万円も獲得した。「賞金がもらえるなんて知らなかったです。おいしいもの、焼き肉をいっぱい食べます」と笑顔を見せた。

トーナメントは61位から出て「73」で回り、通算2オーバー68位とカットラインに2打及ばず、出場4試合連続の予選通過は逃した。今後は最終予選会を突破した「日本女子オープン」(10月2日開幕/兵庫・チェリーヒルズGC)、ステップアップツアー「SkyレディスABC杯」(7日開幕/兵庫・ABCGC)「ECCレディス」(15日開幕/兵庫・北六甲CC東C)に出場。「地元で3連戦です」。伸び盛りとあって、実戦が待ち遠しそうだった。(愛知県美浜町/加藤裕一)

1/後藤あい(アマ)/277.8yd/キャロウェイ ELYTE(8.5度)/USTマミヤ ATTAS SPEED(45インチ、38g、硬さR)/ブリヂストン ツアーBX

2/穴井詩/274.4yd/テーラーメイド Qi35(8度)/藤倉コンポジットフジクラ スピーダーNXゴールド(45.5インチ、硬さS)/タイトリスト

3/神谷そら/273.4yd/キャロウェイ ELYTE◆◆◆(9度)/藤倉コンポジット スピーダーNXゴールド(45.25インチ、硬さX)/キャロウェイ

4/工藤遥加/270.7yd/ピン G430 MAX(10.5度)/グラファイトデザイン ツアーAD VF(長さ45インチ、硬さS)/タイトリスト

5/小林夢果/263.9yd/プロギア RSX JUST(10.5度)/USTマミヤ LIN-Q(長さ47インチ、硬さ5SX)/タイトリスト

6/入谷響/253.6yd/スリクソン ZXi LS(8度)/三菱ケミカル TENSEI オレンジ(45.75インチ、硬さS)/スリクソン

7/野澤真央/245.2yd/タイトリスト GT3(10度)/藤倉コンポジット スピーダーNXバイオレット(45.25インチ、硬さS)/タイトリスト

8/服部真夕/233.1yd/テーラーメイド Qi10(9度)/藤倉コンポジット スピーダーNXバイオレット(長さ45.75インチ、硬さS)/タイトリスト

9/荒川怜郁/記録なし/ピン G410 LST(9度)/三菱ケミカル D-Limited(長さ45.25インチ、硬さS)/スリクソン

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