GW目前 「河口湖」なぜ水位低下?

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 ゴールデンウィークを目前に富士のふもと、河口湖で異変が。なぜ、水位が下がっているのでしょうか。

■浮島が陸続きに

 ゴールデンウィークを目前に富士のふもとで、異変が…。

KBH河口湖ボートハウス 大町悦章代表 「あそこに水色のボートが、あの辺が通常水位。(水が)減っているので(ボートが)出せないですね」

 水が消えていたのは、観光地としても名高い山梨県の河口湖です。

 富士五湖で2番目の大きさを誇り、湖にぽつんと浮かぶのは「六角堂」。富士山の噴火で流れた溶岩が作った浮島に建てられています。

 地図で見ると、六角堂は岸からおよそ150メートル離れた位置のはずが…。

 以前に岸辺から撮影した六角堂と比べると、23日は歩いて行けます。湖の水が引き、地続きになってしまいました。

 県によると、水位は基準より3メートル近く低下。うわさを聞きつけ訪れる人も。

観光客 「レアな道ですよね。(知人に)『渡れるようになってたよ』と教えてもらったり」

 一方で、観光業には大きな影響も。

大町代表 「普通の水位は、ここら辺なので、1メートル20〜30センチは減っている」

 人気のスワンボートも、水が浅すぎて桟橋に止められません。

大町代表 「スワンボートが使えない分、通常、GW30分待ちが1時間(待ち)に。『時間がないので』と帰る客もいる」

 では、なぜここまで水が減ってしまったのでしょうか?

山梨県富士山化学研究所 山本真也主任研究員 「川口湖は毎年水位変動、季節変動をする。今が水位が一番下がる時期。(陸続きが)最近増えてきている」

 実は、河口湖が陸続きになったのは2年連続。県によると、水位低下の原因の一つが、去年の秋から冬にかけての「雨不足」。

 その時期の降水量を平年と比べると、少い月が多く、平年の6割ほど。 特に去年12月から今年2月は極端に少なかったことが分かります。

 さらに、水不足で生き物にも影響が。

山本主任研究員 「水位が下がって浅瀬の水草などが干上がると、そこに産卵するコイとかフナが産卵できなくなる」

 では、今後、水は戻るのでしょうか?

山本主任研究員 「梅雨時に入れば水位が回復するので、 例年通りであれば深刻な影響はないのではないか」


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