トランプ氏、イラン制裁緩和の検討中止-ハメネイ師の勝利宣言に反発
Akayla Gardner
Photographer: Yuri Gripas/Abaca/Bloomberg
トランプ米大統領は27日、イスラエルとの戦争で勝利宣言したイランの最高指導者ハメネイ師を強く非難。停戦後に対イラン制裁緩和を検討していたが、その取り組みは全て中止すると表明した。
トランプ氏は「制裁解除の可能性やその他の措置について検討していた。それにより、イランには全面的で迅速かつ完全な回復への大きな機会が与えられたはずだった」と自身のソーシャルメディア、トゥルース・ソーシャルに投稿。「しかし、返ってきたのは怒りと憎しみ、そして嫌悪に満ちた声明だった。そのため、制裁緩和を含む一切の取り組みを即座に中止した」と述べた。
関連記事:イランのハメネイ師、米国「何も得られなかった」-停戦後初の声明
さらに「イランは国際秩序の流れに戻らなければならない。さもなければ状況はさらに悪化するだけだ」と続けた。
トランプ氏はイランに対して核協議への復帰を促してきた。ただ、米政権として対イラン制裁緩和に向けた具体的な措置を講じていたかどうかは明らかになっていない。トランプ氏は中国によるイラン産原油の購入継続を容認する考えを示したものの、ホワイトハウス当局者はその後、これは制裁緩和を意味するものではないと説明している。
関連記事:中国はイラン産原油を購入可能とトランプ氏投稿-米政府当局者は困惑
トランプ氏は25日、「来週イランと会談を行う。合意に署名するかもしれない」と発言。一方でイラン側は、協議再開の予定はないとして発言を否定している。
原題:Trump Says He Dropped Plans to Ease Iran Sanctions, Slams Leader(抜粋)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE