旧称「スターリングラード」の復活、住民に決定権=プーチン大統領
4月30日、ロシアのプーチン大統領は、第2次大戦中に旧ソ連軍が激戦によりドイツ軍を破った南部都市ボルゴグラードについて、当時の旧称「スターリングラード」に戻すかどうかの決定権は住民にあるとの考えを示した。モスクワの勝利博物館で撮影、スプートニク提供(2025年 ロイター/Alexander Kazakov)
[30日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は30日、第2次大戦中に旧ソ連軍が激戦によりドイツ軍を破った南部都市ボルゴグラードについて、ソ連独裁者スターリンにちなんだ当時の旧称「スターリングラード」に戻すかどうかの決定権は住民にある、との考えを示した。国営通信社RIAが伝えた。
ロシアは第2次大戦の戦勝80年記念を来週に控える中、ボルゴグラードの旧称復活が取りざたされている。プーチン氏は29日、退役軍人らの要望に応え、ボルゴグラード空港をスターリングラード空港に改称する指令を出した。
RIAによると、プーチン氏はフォーラムに出席し、都市ボルゴグラードの旧称復活について戦闘の歴史的重要性に照らせば旧称復活は「筋が通っている」としたで、「住民が決めることだ」と述べて民意を問う必要があるとの考えを示した。
旧スターリングラードは、スターリンによる恐怖政治からの転換を図る「非スターリン化」の一環として1961年にボルゴグラードに改称された。
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