「新浪さんに執拗にベッドへ誘われ…」 新浪剛史氏が起こしていた女性トラブル 部下たちは「ヤル気だったんだろう」と見下すような発言を

 物言う財界人として、威勢よく振る舞う姿はついぞ見られなかった。経団連、日本商工会議所と並び「経済三団体」の一つとされる経済同友会。その代表幹事である新浪剛史氏は、今月3日に同会が開いた会見冒頭で「申し訳ございません」と繰り返し述べて、トップとしての活動自粛を発表したのだ。  彼を巡る薬物疑惑は、同2日に大手飲料メーカー・サントリーHDが、会長の座にいた新浪氏の辞任を発表したことで公になった。辞任の理由として同社は、8月22日に新浪氏が麻薬取締法違反の疑いで自宅を強制捜査されていたと明かしたのである。  この“辞任劇”に新浪氏本人は不満な様子で「週刊文春」や「朝日新聞」などのメディアで身の潔白を訴えている。

 社会部デスクによれば、 「たしかに捜査の結果、新浪氏の自宅から違法な薬物は押収されず、尿検査も結果は陰性でした。そのため彼は会見で、世間を騒がせたことについては謝罪する一方で、“法に抵触するようなことはしていない”と主張しています」  事件の発端は、8月9日に福岡県警が違法大麻成分THC(テトラヒドロカンナビノール)を含む商品を、県内在住の男性から押収したことだった。 「逮捕された容疑者は、米国在住の姉からTHCを含む商品を送られていました。警察の捜査で、その容疑者は件の商品を新浪氏へ送る段取りをしていたことが判明。会見で新浪氏は容疑者男性とは面識がないとしながらも、姉については自身の健康アドバイザーであることを認めました。彼女から法的に問題のないサプリを薦められたというのです」(同)

 そもそも、新浪氏が女性にまつわるトラブルを起こしたのは、今回が初めてではない。 「あの日はひどい夜でしたね。新浪さんは偉い人なのかもしれないけど、女性たちへのリスペクトが全く感じられない人でした」  とは、ハワイで新浪氏が開いた宴の参加者・Aさんだ。  2013年11月にAさんは新浪氏と親交のある人物から、オアフ島の高級コンドミニアム「ザ・ウォーターマーク」に来ないかと誘われたという。  かつて本誌(「週刊新潮」)は、新浪氏が社長を務めていた時代のローソンが、ハワイに数々の不動産物件を購入、その存在は新浪氏と一部の側近しか知らなかったと報じている。宴席の場となったコンドミニアムもその一つだ。社員の保養所でもない高級物件を、どうしてローソンが購入したのか。真の目的は、以下の証言を聞けば明らかだろう。  Aさんが、こう振り返る。 「ペントハウスの大部屋で、新浪さんを中心にローソンの部下など男女約10人が集まりました。新浪さんが“盛り上げろよ”と指示して、部下の一人がフライパンで下半身を隠しながら踊らされていた。同席した女性たちが“ひゃ〜”と声を上げると、一緒になって笑って喜んでいた新浪さんが“じゃあ、僕も”という感じでポロシャツを脱ぎ出した。そのまま飲み続け、気付くとズボンまで脱いでいたのです」


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 この宴で新浪氏は終始、当時30代前半の金髪美女・Bさんにぞっこんだったそうだ。 「膝の上にBさんを乗せた新浪さんは、彼女の胸に顔を寄せながら“キレイだね”“今度、日本でご飯に行こう”などと口説いていました。日本語が分かる相手なのに、新浪氏はハーバード出身で語学に堪能であることを自慢したいのか、“君との将来を考えたい”と、やたらと英語で“フューチャー”を連発していました」(Aさん)  新浪氏が促す形で、二人は皆が飲んでいた大部屋から別室へと消えていったという。 「新浪さんはBさんを“夜景がキレイに見える部屋がある”と誘い出して、テラス付きのベッドルームへ去っていってしまったんです。時間にして30分ほどたった頃でしょうか。動揺した様子でBさんが大部屋に戻って来ると、新浪さんの部下が“スッキリした顔で出てきたじゃん”とはやし立ててきた。Bさんは“ヤッていません”とキッパリ否定したのに、部下の男性陣は“ここに来るぐらいだから、ヤル気だったんだろう”と女性のことを見下す言葉を繰り返していました」(同)

 こうしたやりとりを、大部屋へ戻ってきた新浪氏は黙って見ていたという。 「自分の部下が失礼な発言をしているのに、新浪さんは行為を否定するなどして、Bさんに助け舟を出すことはなかった。新浪氏や部下たちから散々辱めを受けたBさんは、憤りを隠せない様子で“もう帰る”とペントハウスから出て行ってしまいました」(Aさん)  密室で何があったのか。 「後日、人づてに聞いた話では、新浪氏に執拗(しつよう)にベッドへ誘われたものの、Bさんは拒み続けて事なきを得たそうです。彼だけでなく部下の男性たちも手慣れた様子でしたから、女の子を集めては同じようなことを繰り返していたんでしょう」(同)  ハメを外して乱痴気騒ぎ。そんな新浪氏の悪癖を諫める者は周囲にいなかったのだろう。

 イエスマンの部下に囲まれた新浪氏は、一方でローソンを立て直し、業績悪化の企業を再生する“プロの経営者”としてもてはやされるようになっていく。14年には創業家が代々トップに就任していたサントリーで、外部出身者として初めての社長に就任したのである。  それから3年後、新浪氏は東京・銀座の高級クラブでもセクハラトラブルを起こし、最終的には“出禁”に。一体現場でどのようなセクハラが行われていたのか……。後編【銀座のクラブで「下半身を出し、ホステスに“見ろ”と…」 新浪剛史氏の“エグ過ぎる”セクハラ 「スカートをめくろうとしながら、毛の有無を聞いてくる」 最終的に出禁に】では、ホステスによる証言を紹介する。 「週刊新潮」2025年9月18日号 掲載

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