伊東純也の直接FKで追いついたゲンク、90+5分逆転弾でダービー制す!! シントトロイデンはGK小久保が抗議も実らず敗戦
[9.28 ベルギーリーグ第9節 シントトロイデン 1-2 ゲンク] リンデルフダービーのシントトロイデン対ゲンクが28日に行われた。ゲンクはFW伊東純也のリーグ戦2試合連続ゴールで追いつき、後半アディショナルタイムに逆転ゴールが生まれて2-1で勝利した。 【動画】伊東純也が直接FKでゴール!! シントトロイデンは前半4分、MF伊藤涼太郎が左サイド深くからのFKでニアサイドに蹴り込むと、DF谷口彰悟が走り込む。するとボールは谷口と競り合ったゲンクMFブライアン・ヘイネンに当たってゴールに吸い込まれ、オウンゴールで先制に成功した。 前半9分にはシントトロイデンのFW後藤啓介がヘディングシュートをゴール左隅に飛ばしたが、GKヘンドリク・バン・クロンブルッヘに阻まれた。 続く前半23分、谷口が相手GKからのロングボールを頭で跳ね返すと、収めたMFイリアス・セバウィが前進してシュートを試みるも寸前のところでDFムジャイド・サディックにボールを触られる。ただ流れたボールを後藤が押し込んで追加点と思われた。しかし主審がVARの介入を受けて映像を確認した結果、セバウィがサディックの足を蹴っていたことがファウルとなり、後藤のゴールは幻に終わった。 さらにシントトロイデンは前半30分、後藤が相手GKにプレスをかけてパスコースを狭めると、MF山本理仁がインターセプトに成功。そのままペナルティエリア内に入って決定機を迎えたが、シュートはGKに防がれた。同43分には伊藤がインターセプトしてセバウィの決定機を演出したが、セバウィのシュートはGKにセーブされてリードを広げられなかった。 するとシントトロイデンは後半9分、DFレイン・フアンヘルデンが足裏を見せたタックルで一発退場になった。ゲンクはこのプレーでペナルティエリア手前左からのFKを獲得。伊東がGKとDF陣の間にボールを蹴り込むと、誰も触れずにゴール右へ吸い込まれて同点ゴールになった。 さらに伊東は後半21分、ゴール時よりも角度のない位置から再びFKキッカーを担当すると、今回は明確にゴールを狙ったキック。しかしGK小久保玲央ブライアンに右手で弾かれた。同22分には左サイドからのクロスにファーサイドへ走り込んでボレーで合わせるも、枠には飛ばせなかった。 ゲンクは後半30分、DFケン・エンクバがクロスボールをゴール前で収めて決定的なシュートを放ったが、GK小久保のスーパーセーブで逆転には至らなかった。 シントトロイデンは退場者の発生後、サポーターがピッチへプラコップを投げ入れる場面が目立つようになり、失点直後には一時再開が見送られる事態に。判定に対する怒りを示すものとみられ、キャプテンの谷口は後半38分にスタンドに向かって落ち着くようにジェスチャーを見せた。 すると後半43分、今度はゲンクサポーター側で相次ぐ発煙筒の使用がありついに中断。選手はロッカールームに戻った。再開後はシントトロイデンの途中出場MF松澤海斗がキレのあるドリブルを見せていったが2点目には至らない。 そうして迎えた後半45+5分、GK小久保がクロスをパンチングすると遅れて飛んできた相手選手から接触を受けたとして倒れるがプレー続行。こぼれ球からゲンクのFWオ・ヒョンギュがゴールネットを揺らし、劇的な逆転ゴールになった。 小久保はゴールイン直後に主審のもとへ駆け寄ってファウルをアピールしたが、主審からイエローカードを提示されてしまった。VARチェックを経ても判定は変わらずゲンクの得点が認められ、小久保は納得のいかない表情。試合はそのまま終了した。