【活動終了発表の嵐】大野智が偉大な先輩「SMAP」に抱く特別な思い、中居正広は恩人 左腕に彫られたタトゥーには嵐との“絆”
嵐にとって8年先にデビューしたSMAPは、アイドルの枠を超えて活躍した偉大な先輩であり、ライバルのような存在でもあった。 「1999年に嵐がデビューした当時、SMAPはすでに国民的グループとしての地位を確立していました。歌では『夜空ノムコウ』がミリオンセラーを記録。冠番組の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)が高視聴率を連発し、メンバーそれぞれが俳優としても人気を博していたのです。 一方の嵐は、デビュー曲『A・RA・SHI』こそ90万枚以上を売る大ヒットを記録したものの、不遇の時代が長く続き、後からデビューしたKAT-TUNにも追い抜かれそうになっていた。それでも、SMAPを目標として、彼らのようなグループになることを夢見てダンスや歌の練習に明け暮れていたといいます」(芸能関係者) 誰よりもプロ意識が高い松本潤(41才)は、SMAPに敬意を払いつつも、どうやったら彼らに追いつき、超えられるのかをスタッフと話し合っていたという。 「松本さんが強く意識していたのは木村拓哉さん(52才)で、自宅でライブのDVDを繰り返し鑑賞し、スターとはどうあるべきかということを熱心に研究していたといいます。SMAPとバスケがしたいという理由で旧ジャニーズ事務所に応募した相葉雅紀さん(42才)はもとより、櫻井翔さん(43才)や二宮和也さん(41才)も彼らから大きな影響を受けています」(芸能リポーター) 大野がSMAPに抱く思いは、ほかの4人とは少し異なる。1995年7月から9月にかけて行われたSMAPの全国ツアーにバックダンサーとして帯同した大野は、嵐で唯一、SMAPとステージで共演したメンバーだった。大野の友人が語る。 「ちょうどあの頃、昔からいたジュニアが何人も辞めて、ダンスのうまかった大野に出番が回ってきたんです。まだデビューの話さえなく、何者でもない彼にとってSMAPは雲の上の存在。それでも、メンバーは優しく接してくれたそうで、大野はツアー中に中居さんからもらった茶色いTシャツをその後も何年も大事に着ていました」 中居はおとなしい性格だった大野の三枚目のキャラクターを引き出し、嵐にバラエティーの醍醐味を教えた恩人でもあった。 「当時の人気番組『うたばん』(TBS系)で、大野さんが中居さんに暴言を吐き、飛びかかろうとする中居さんをほかのメンバーが止める即興コントが番組の名物になりました。嵐がブレークしても大野さんたちのSMAPへの思いが変わることはなく、だからこそ、解散を知ったときはメンバー全員が大きな衝撃を受け、目標を失い喪失感に苛まれたといいます」(前出・芸能関係者) 5人はこれから月に一度のペースで集まり、ファンクラブの会員に向けた動画コンテンツを収録したり、ツアーに向けた準備を進めていくという。 「実は今年1月、大野さんは都内の自宅を転居しているのですが、それも再始動に向けた準備の一環なのでしょう。今後1年は東京で過ごす時間が増えるため、宮古島のバーには当分行かないつもりだといいます」(地元の知人) 休業中、大野が肩から腕にかけて入れたタトゥーには賛否の声があがった。左腕に彫られた“蓮”の字は大野が好きな花の名前であり、嵐とも深い関係があるという。 「2008年、アジア各国で行われたツアーのパンフレットには大きな蓮の花に座って釣り糸を垂らす大野の姿が描かれていました。2011年にリリースされた35枚目のシングル『Lotus』も日本語に訳せば蓮や睡蓮を表す言葉です。2020年に大野さんが個展で発表した細密画にも描かれ、ファンの間でも蓮への強い思い入れはよく知られています」(前出・芸能リポーター) 2019年の『24時間テレビ』(日本テレビ系)で、蓮をモチーフにしたTシャツをデザインした大野は、その理由を「泥の中から一本生えていく。それがめちゃくちゃきれい。まるで人生みたい」と語り、こう続けた。 「生きていく中では楽しいことばかりじゃない。苦しい表情だったり、泣いている表情だったり(中略)。最後は、みんなで幸せになれたらいいな」 SMAPが成しえなかった「きちんとした幕引き」をするために、嵐は前を向いて歩き出した。 ※女性セブン2025年5月29日号