【人類が発見した太陽系外の惑星が6000個を突破】海に覆われた惑星や、毒ガスに満ちた惑星も(スペースチャンネル)

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系外惑星のイメージ 出典:NASA’s Goddard Space Flight Center

宇宙に浮かぶ「第2の地球」探しが、また大きな一歩を踏み出しました。NASAはついに、太陽系の外に存在する惑星、いわゆる「系外惑星」が6,000個に達したと公式に発表しました。

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1990年代に始まった“エキソプラネット時代”

系外惑星のイメージ 出典:スペースチャンネル(AI)

この物語は1992年、パルサーの周囲に回る2つの惑星が発見されたところから始まりました。その後1995年、太陽のような恒星を回る初めての系外惑星が見つかり、探査の流れは一気に加速。ケプラー宇宙望遠鏡やTESS(トランジット系外惑星探索衛星)の活躍により、数は爆発的に増えていきました。2015年に1,000個、2022年には5,000個を突破。そして2025年、ついに6,000の大台に到達しました。

「6,000個」といっても、天の川銀河には数千億もの惑星が存在する可能性があるとされます。見つかったのはまだ“ほんの一握り”に過ぎません。それでも、数十年前には存在さえ疑問視されていた世界をここまで数え上げたのは、人類にとって大きな成果です。

驚きに満ちた惑星たち

ホットジュピターの想像図 出典:ESO/M. Kornmesser

発見された惑星の姿は、私たちの常識を超えています。

  • 恒星に極端に近い「ホット・ジュピター」
  • たった数時間で公転する「超短周期惑星」
  • 片面が常に灼熱、もう片面が氷点下の「潮汐固定惑星」
  • 鉄の雨が降る惑星や、発泡スチロール並みに軽いガス惑星

中には全海洋に覆われた惑星や、毒性ガスに満ちた惑星の可能性がある天体も見つかっており、地球とはまるで異なる自然の実験場が広がっています。

NASAジェット推進研究所(JPL)のドーン・ジェリノ氏はこう語ります。

「発見される多様な惑星は、地球のような世界がどれだけ普遍的かを知る手がかりです。“私たちは宇宙で孤独なのか”という問いに迫るために不可欠なのです。」

どうやって見つけているのか?

ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡 出典:NASA

実はほとんどの発見は「間接的な方法」です。

  • トランジット法:惑星が恒星の前を横切るときの光の減少を測定(約4,500個)
  • 視線速度法:惑星が恒星をわずかに揺らす動きを検出(約1,100個)
  • 重力レンズやアストロメトリー:光や位置の変化から推測

一方で惑星を直接撮影する「直接観測」は難易度が高く、確認されているのはまだ100個に満たないのが現状です。

現在もTESSは7,600以上の候補リストを抱えており、これらを精査すればさらに数は増える見込みです。今後の展望も明るく、

  • ローマン宇宙望遠鏡(2027年打ち上げ予定)
  • ESAのPLATO(2026年打ち上げ予定)
  • 中国のEarth 2.0計画(2028年打ち上げ予定)

など、次世代ミッションが次々と控えています。「6,000」という数字は単なる通過点に過ぎません。最終的な目的は――“地球のように生命が存在する惑星はあるのか?”という、科学最大の謎に答えることです。皆さんは近い将来に生命が存在する惑星が見つかると思いますか?ぜひコメントお待ちしています。

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