「皆、永遠に生きることにこだわりすぎ」…長寿研究者が実践する2つのアンチエイジング習慣(海外)(BUSINESS INSIDER JAPAN)
スティーブン・オースタッド博士は、アメリカ老化研究連盟の科学ディレクターを務めている。彼は、多くの人々が長寿に執着し、疑わしい流行に惑わされていると考えている。彼が健康のために実践しているのは、本格的な運動と断続的断食の2つだ。 健康的な老化を研究する非営利団体、アメリカ老化研究連盟(American Federation for Aging Research:AFAR)の科学ディレクターを務めるスティーブン・オースタッド(Steven Austad)博士は、自身の寿命について深刻に思い悩んだことはない。 【全画像をみる】「皆、永遠に生きることにこだわりすぎ」…長寿研究者が実践する2つのアンチエイジング習慣 「私は昔、ライオンの調教師として生計を立てていた。長生きしたい人なら、やらないような仕事だ」とオースタッド博士はBusiness Insiderに語っている。 オースタッド博士はAFARでのポジションに就く以前はベネズエラや東アフリカなどでフィールドワークを行う生物学者だった。 老化研究に関心を持ったのは、不老不死の解明を目指したからではなく、健康な細胞がなぜ老化するのかを知りたかったからだという。研究の世界に入った当時、多くの研究者も同じ疑問を抱いており、必ずしも自分自身の寿命を延ばすことを動機にしていたわけではなかった。 だが状況は変わってきた。最近では多くの人々がアンチエイジングの流行に飛びついており、その多くは疑わしい科学的根拠に基づいているとオースタッド博士は指摘する。 「私は、毎日1時間も酸素カプセル(高気圧チャンバー)に入ったり、あやしげなタンパク質やビタミンのカクテルを点滴したりするような人間ではない。それでも私はかなり健康だ。長年フィールドで過ごし、マラリアにかかったこともあるのに」 オースタッド博士がサプリメントを摂取しないのは、「寿命を確実に延ばすという十分な証拠がない」からだ。また、いつも節制しているわけでもなく、時折ワインを楽しむこともあり、「自分がいかにして長く生きるかとばかり考えていると、肝心の人生を楽しむことを忘れてしまう」と語る。 彼は長年実践してきた長生きのためのシンプルな習慣について語った。それらは科学的根拠に裏付けられており、かつ「基本的には母親に言われたようなこと」だという。