【オールスター競輪予想】寺崎浩平の初戴冠が常識的な狙いだが“穴狙い”で行ってみたい - 矢作芳人

競輪歴40年、競輪を愛してやまない矢作芳人調教師が「オールスター競輪(GI)」の決勝レースを大予想!北は函館の地で、いよいよ“真夏の頂点”が決まります。矢作調教師が下す最終結論は!? 決勝の発走時刻は8月17日(日)20時30分です。

 どうにもビッグレース開催時は海外出張が多くて残念だ。今回はフランス・ドーヴィルのアルカナオーガストセールに来ている。シンエンペラーを発掘した大事なセリなので、たとえオールスターでも仕事をサボる訳には行かない。

 ただ今回がいつもと違うのは、開催前半3日目の途中まで函館に滞在して現地の雰囲気を感じ取れたことである。函館競輪場は海に近い、よって常に風の影響を受ける。普段は1コーナーから3コーナーに向けての海風が多いのだが、今開催は風が回っている感じもある。

 ただでさえ捲り差しが強いバンクであるが、風が強まれば一層先行選手は厳しくなるだろう。皆さんも参考にして欲しい。

寺崎浩平の初載冠が常識的な狙いだが

 さて決勝戦、遠くフランスからの予想なので、風の強弱は予想ファクターに入れられない。なので純粋にいつも通りのスタイルで行く。戦前からの弱気コメントで苦戦が予想された古性、脇本の両巨頭がさすがの底力を発揮して決勝戦に乗って来た。

 これに寺崎、南を加えた4人のラインはあまりにも強力、しかも最強脇本が前を回るとなれば寺崎の初戴冠が常識的な狙いとなるだろう。本命党の方は⑦=①本線に⑦流しで勝負すれば良い。

いよいよ“G1初制覇”となるか!近畿ラインの番手をつとめる寺崎浩平(写真提供:チャリ・ロト)

 しかし厳しい状況を理解していても、自分はいつもと同じ穴狙いで行ってみたい。このレースで穴が出るとすれば番手寺崎の位置がもつれるケース以外は考えづらい。なんでも出来るダービー王吉田がそこを狙う可能性は十分ある。

今節オリオン賞を制したダービー王・吉田拓矢は決勝をどう戦うのか(写真提供:チャリ・ロト)

 あるいは(可能性は低いが)準決勝で位置取りの捌きを見せた太田だってレースの流れ次第ではそんな競走も有り得るだろう。いずれにせよ近畿ラインが崩れる展開を望む。従って大好きで応援している太田に◎岩津○吉田×南と古性に△という印とする。

 車券は②→③④⑤⑧→①③④⑤⑥⑧と吉田の頭で③→②④⑤⑥⑧→①②④⑤⑥⑧を買う。この目なら点数を買っても利ざやはお釣りが来るほどあるはずだ。これが当たれば最高の夏の思い出となろう。

高松宮記念杯に続きG1決勝進出を決めた太田海也に本命印(写真提供:チャリ・ロト)

 今開催は落車が多かった、たとえレースがもつれても落車の無いクリーンな競走を期待している。

 矢作芳人

最終の買い目(3連単)

勝負 ②→③④⑤⑧→①③④⑤⑥⑧ 押さえ ③→②④⑤⑥⑧→①②④⑤⑥⑧

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